銀行が現在、貸し渋りをしている業種
銀行が現在、貸し渋りをしている業種
銀行が融資をするにあたって、融資審査が通りにくい業種があります。
現在ですと、建設・繊維といったところです。
これらの業種は、不況業種です。
建設は、公共事業の減少・過当競争などの理由により、売上が減ってきているところばかりです。しかし建設業は、売上代金が入ってくるのが工事が進んでからのため遅い傾向にあり、その分外注費・材料費等先払いするため立替が多いです。そのため、資金需要は多いです。しかし、銀行は建設業への融資はかなり厳しくしています。
繊維は、中国からの安価製品の輸入の影響で、ブランドが確立されている企業以外はどの企業も売上の減少が激しく、厳しい業種です。
建設・繊維の業種は、最近は倒産も多く、私が担当していて倒産したところも、建設・繊維の業種でした。
建設業・繊維業で、毎期売上が減り続けている企業は、よほど自己資本が厚いか高い利益を上げている企業でなければ、銀行から融資を受けるのはかなり厳しくなっています。
また、業界の好況・不況によって、時代ごとに融資審査が通りにくい業種は、変化していくことでしょう。
あなたの会社が不況業種に属していれば、銀行の融資審査が、属している業界の影響によって厳しくなっている可能性があります。そのような場合、あなたの会社が業界の中で個性を発揮している部分、強みとなっている部分を銀行にしっかり説明してください。