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赤字垂れ流し

例をあげます。架空の企業です。7月決算売上300百万円当期利益3百万円(当期利益本当は△15百万円であるが、粉飾により黒字。恒常的赤字体質)

 

このように粉飾決算を行っていて、それで普通は受けられない融資が受けられたとします。例えば、この決算書で平成19年10月に30百万円の融資を受けられたとし、また既存の融資返済が毎月1百万円あり、利益額がそのまま現金預金の流入・流出額だとし、他に新規借入ができなかったとすると、

 

10月 新規借入30百万円残り預金32百万円
11月 利益△3百万円 残り預金28百万円
12月 利益△3百万円 残り預金24百万円
1月 利益△5百万円 残り預金18百万円
2月 利益△4百万円 残り預金13百万円
3月 利益△4百万円 残り預金8百万円
4月 利益△2百万円 残り預金5百万円
5月 利益△3百万円 残り預金1百万円

 

となり、6月、「今月の社員への給料が払えない、どうしよう・・・」と、やっと、私どもにご相談にこられる・・・このような経営者、本当に多くいらっしゃいます。この企業は、一時的に赤字が出たというわけではなく、恒常的に赤字体質であり、それに気づいた時点で、すぐにでも黒字化体質にしようと、対策を練らなければなりません。

 

その対策を経営者で練ることができなければ、私どもに、どうしたらよいか、相談に来ていただければよいのです。

 

上記の例で言えば、平成19年12月にでも相談にきてもらえれば、預金24百万円の中で会社立て直しをスタートできるため、余裕をもって再生に取組めます。しかし、平成20年6月、あと預金が1百万円になった時点で、やっと相談にくる・・・

 

遅すぎだと思いませんか?

 

粉飾決算をやって、借入ができてしまったばっかりに、安心してしまった経営者は黒字化対策を遅らせてしまっています。

 

だから私は、このメルマガなどで口すっぱく、「粉飾決算はやるな!」ということを申しあげているのです。粉飾決算を行うと、通常では受けることができない融資が受けられてしまうので、経営者は安心してしまい、対策が遅れてしまうのです。

 

粉飾決算は犯罪行為(詐欺罪)ですが、それを除いて考えても、上記企業の例で言えば、融資30百万円を、いかに無駄(赤字の補てん)に使っているのか、分かっていただけるのではないでしょうか。

 

融資を30百万円出してしまった銀行に同情してしまいます。(粉飾決算を見抜けない銀行も悪いのですが、粉飾決算をやって30百万円を引っぱった経営者はもっと悪いです。)

 

今の赤字体質が今後も続けば、自分の会社は3ヵ月後、6ヵ月後、1年後、どういう状況になってしまうのか、想像してみてはいかがでしょうか。

 

その答えは「破綻」です。

 

重い病気を、治療せずにほっておくと死んでしまうように、企業にとって重い病気は「赤字体質」です。すぐに治療しないと、会社は破綻してしまいます。あなたの会社は、このまま破綻してしまってもいいのですか?

 

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