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返済したい融資があって銀行が返済になかなか応じてくれない場合

今回は資金繰りに余裕のある企業への情報です。そのような企業は、取引金融機関数を少なくしたい、低利で借り換えしたいというニーズを持っている場合もあるでしょう。

 

また、所有不動産等についている抵当権・根抵当権を抹消するために、融資を返済したい、というニーズがある場合もあります。

 

しかし、そのような企業は銀行としては、「お金を貸したい」企業であり、銀行に融資の一括返済を申し出ても、返済になかなか応じてくれない、という場合があります。

 

その場合、企業としては困ってしまいます。融資残高が残っていればその融資には利息がかかります。返済が一日一日延びれば、それだけ支払利息が増えていきます。

 

銀行に返済を応じさせる、何か良い方法はないでしょうか。

 

良い方法の一つに、返済したい銀行の口座に、返済用の資金を何の前触れもなく、一括で入金する、という方法があります。

 

銀行は、自行の取引先の口座への大口の入金は絶えずチェックしています。その一番の理由は、投資信託等の資金運用をセールスするためなのですが、融資先企業の口座に大口の入金があったら、銀行は「これはなんの入金だろう」と思うはずです。

 

そして、入金後、銀行に訪問します。そこで、再度返済意思を伝えるのです。

 

返済の意向を銀行に伝えてもなかなか応じてくれない場合、この方法は効きます。企業の、融資返済に対しての本格的な意思が見えるからです。

 

例えば、A銀行から3,000万円の融資を1本だけ借りていて、取引行整理のためにA銀行との取引を解消したく融資返済したい場合、返済申し出してもなかなか応じてくれない場合、返済用の3,000万円の資金をA銀行の口座に入金します。そしてその後、返済を再度A銀行に申し出するのです。またその申し出は、入金したその日に、アポイントなしで訪問すると、とても効果があります。

 

返済したい融資があって銀行が返済になかなか応じてくれない場合は、このような手を使ってください。しかしこの方法は、その銀行との関係を悪化させかねないので、近い将来取引復活させようと思っている銀行へは使わないでください。

 

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この記事の著者

  • 今野 洋之

    1998年さくら銀行(現三井住友銀行)入行。6年間で一般的な融資から市場取引、デリバティブ等広範な金融商品を多数取扱う。その後、企業側での財務経理責任者としてM&Aを実施、フリーとしての活動を経て2008年に当社入社。 相談・面談件数は全国で1100件以上、メルマガや雑誌等の記事執筆からメディアからの取材対応も多数。 一般的な金融取引の見直し、借入の無保証化、銀行取引の見直しによるコスト削減を一企業で年間8百万円以上達成。 粉飾開示と同時の返済条件変更依頼、条件変更中の新規融資実行も多数実施し、変則的な条件変更(一部金融機関のみの条件変更)の実行や、事業譲渡による再生資金の調達、事業を整理する企業の上記を全て、法制度・コンプライアンスの抵触なしに履行。

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