2015年12月1日より株式会社フィナンシャル・インスティチュートは株式会社エクステンドに社名変更しました。

株式会社エクステンド

中小企業の事業承継・事業再生の
コンサルティングならエクステンドにおまかせ

株式会社エクステンド
  • 0120-316-071
  • お問い合わせ
  • 金融機関紹介実績No1
経営革新等支援機関
コラム
  1. ホーム
  2. > コラム
  3. > 銀行とのつきあい方
  4. > 「粉飾決算」はどのようにして見破られているのか? その1

「粉飾決算」はどのようにして見破られているのか? その1

「粉飾決算」はどのようにして見破られているのか? その1

正直に申し上げて。
今日の中小企業において、全く粉飾決算をしていない企業というのは、むしろ少数派と言えましょう。
「赤字を隠したいから」
「在庫の処分損が計上されずに、残り続けている」
「あまり言いにくい資金流出分がある」
「銀行の融資担当者から、赤字にされると融資できないと言われてしまった」
「債務超過になると、仕事を受けられなくなる」
等々の理由で、事業の存続のためにやむなく、どうしても実態と異なる内容で決算書や試算表を組んでしまうことが、ずっと行われてきました。

実際には、これらの行為は少しずつ意味を持たなくなってきております。ビジネスローンのように、「機械的に決算書の内容をインプットするだけで、融資の可否や条件が自動的に決まる」ようなものは殆どなくなり、保証協会も銀行も決算書の内容を実態に則して再評価をしています。

一般に粉飾という言葉を使ってしまうと、あまりにもものものしいため、「お化粧する」というように言い換えることが多いですが、そもそも粉飾を一旦してしまうと、それを適正に戻すのには大きな負担を要します。戻すことができないまま、どんどん悪化する傾向になるという点では、「麻薬」と同様です。

実務上において、なんでもかんでも一度に適正値に戻すことが正しいかは、それぞれの事情による部分があるとはいえ、戻す方向に舵を切らない限り、会社の抱えるリスクをただ先送りしてごまかしていることは、最終的には銀行との関係を悪化させるだけではなく、自らが決算書を適正に判断することすらできなくなるという、経営としての重大な危機を招きます。

このくらいではわからないだろう、という気持ちでやってしまっている会社さんは多いのですが、実際のところ、ちょっと経験を積んだ融資担当者であれば、十分に見破ることは可能です。

これから、銀行は中小企業向けの融資審査のあり方を変更することが予想されます。決算書のみに頼らず、経営(改善)計画書の策定とその進捗状況が大きなポイントになることでしょう。だからこそ、今の内に中小企業は、自らの決算書が持つ不審点を洗い出し、自ら解決へ動くことが求められます。実際には問題がなくとも、疑われる可能性があるものについては、計上方法を変更して誤解のないようにしたり、きちんと説明して納得を得られるようにしなければなりません。今回は、銀行がどのようにして粉飾かどうかを見分けているか、「悪意がある」と思われてしまう要因はどこにあるのか、その基本的な部分をお伝えします。

1. 流動資産項目は、「回転期間(回転率)」の推移で判定している

 特に、売掛金や棚卸資産においては、

    各勘定科目(例えば売掛金、商品)
    /
月商(=年間売上/12)

で算出される回転期間が、よく見られます。

直近決算で売掛金が40百万円、年商が240百万円であれば、売掛金回転期間は
上記の計算式から、2.0カ月となります。
理論上、2カ月あれば売掛金が「1周し、発生している売掛金が回収される」
という考え方です。

そして、これを、二つの見方で確認します。

・ヒアリングしている回収条件から、大きく逸脱していないか

よく、融資担当者から
「主な取引先(販売先)の、取引条件を教えて下さい」
と質問されていませんか?
これは、ある意味これを把握するためにあります。

上記の例に対して、「うちは月末〆、翌々月末に現金振込で回収しているよ」
と返答していると、理論上大きく矛盾せず、問題になりません。
というのも、
締めてから回収迄が2.0カ月。
〆の期間が月初~月末だから、平均すると15日。〆日迄は0.5カ月。
と考えると、合わせた2.5カ月がヒアリングした上での理論上の回収期間となりますが、
上記例での2.0カ月と大きな違いがないからです。

銀行により考え方が少しずつ違うとはいえ、概ねこの二つが1.0カ月以上離れると要確認、2.0カ月以上離れると粉飾の可能性を疑います。

・過去決算における回転期間との比較

各資産項目の回転期間は、売上金(を12で割った平均月商)との割合で算出されるわけですから、決算書があれば算出可能です。これを、過去決算における同じ条件の数値と比較して、その大きな増減がないかを確認します。

去年の決算時の売掛金回転期間:2.0ヶ月
今年の決算時の売掛金回転期間:2.8ヶ月

となれば、差分の0.8カ月相当分が「粉飾ではないか?」との疑いを持たれます。
理論上は確かにそうなんです。取引先と、取引割合が同じで、且つ取引条件が同じであれば、回転期間は大きく変わることがないためです。

特に、差分が1.0カ月以上になれば、決算データを入力した際に自動的にアラームが出るようになっている銀行も現在は多く、「架空の売上をつくり、赤字を隠したのではないか」という懸念をもつことになります。

当然、季節要因が発生したり、スポットでの大型受注が発生すれば粉飾でなくとも回転期間が長期化することがあります。
だからこそ、その場合にはこちらから内容を説明し、それが適正なものであることに理解を頂かなくてはなりません。

これから数回に分けて他の代表的なパターンや、「特に悪意があると認定されるお化粧」について、説明をさせて頂きたいと思います。

 

「2011年6月13日」執筆:今野洋之

銀行とのつきあい方

ご登録いただいた方には最新号を配信させていただきます。

銀行員の本音が分からない、なんで融資を断られるのか分からない、そんな中小企業の経営者、財務経理の担当者など、資金調達に悩んでいる方へ、資金調達方法、銀行とのつきあい方、銀行の内部事情を、元銀行員が教えます。

メールマガジンのお申し込み

金融機関紹介実績No1
支援機関
0120-316-071
contents
  • 事業再生
  • M&A
  • 円滑な廃業
  • 建設業専門利益大幅向上コンサルティングサービス N-CAP
  • よくある質問
  • 実際の事例集
  • 会社概要
オンラインショップ

facebook

pagetoop
事業再生、事業承継、友好的M&A 〒105-0004 東京都港区新橋1-7-11 橋善ビル4階  
TEL:03-3575-5580 FAX:03-3575-5590
  
pagetop