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銀行が金利を引き上げたいと言ってきた

金利引上げキャンペーンの実態

銀行から、突然、

「今、受けている融資の金利を引き上げてほしい。」

と言われた場合、どうしますか?

銀行からの金利引上げ要請の背景には、銀行本部から各支店への指示があり
ます。

金利を引き上げることは、銀行としては利益の増加、ということになります。

利益の増加を目的として、時々、銀行は、「金利引上げキャンペーン」を
全行あげて、行うのです。

 

金利引上げキャンペーンを行う時、まず銀行から各支店に、融資先一覧が
配布されます。

その融資先一覧には、各融資先が受けている融資1本1本の金額と、金利が
記載されています。また各融資先の信用格付も記載されています。

銀行では、信用格付の別に、基準金利が決められています。基準金利は、
信用格付の他に、保全率、各融資の返済期間によって、決まります。

保全率とは、融資先の、融資総額と、その融資の中で保全されている融資、
つまり保証協会の保証が付いていたり、担保でカバーされていたりする
融資、前者を分母、後者を分子として、決まります。

その基準金利と、融資1本1本との金利とを比較して、得意先係の銀行員
は、それぞれの金利の引上げ目標を、その一覧表に記載します。

このように、まずは銀行の得意先係が、各融資の金利引上げ目標を一覧表に
記載し、上司に提出するところから始まります。

またその一覧表は、金利引上げの交渉記録を書けるようになってます。

得意先係の銀行員は、自分の担当の各融資先と、金利引上げ交渉を行わない
と、上司や支店長から怒られるのです。

ちなみに、次は一覧表のイメージです。

A社 格付6

1.残高28,000千円 返済期間3年 残り2年3ヶ月 
  現在金利2.2% 引上げ目標2.8%

2.残高16,000千円 返済期間3年 残り1年4ヶ月
  現在金利1.9% 引上げ目標2.5%

3.残高5,000千円 返済期間1年 残り6ヶ月
  現在金利1.4% 引上げ目標2.0%

このように金利引上げ目標を一覧表に記載し、金利引上げに向けて、得意先
係はいっせいに動き出します。

銀行からの金利引上げ要請の応対方法

では、銀行からあなたの会社に、金利を引上げさせてほしいと言ってきた
場合、あなたはどうすればよいでしょうか。

答えは、あなたの会社が次の1、2、いずれの状態であるか、により
異なってきます。

1.あなたの会社が優良な財務状況で、銀行からいつもお金を借りてほしい
  と言われている場合。

2.優良な財務状況ではないが、銀行とは友好な関係を保っていきたい場合。

あなたの会社が1の場合、金利引上げ要請は断ればよいです。

多くの銀行から、お金を借りてほしい、と言われていることでしょう。

金利引上げを要請してきた銀行から融資を受けなくたって、他にも選択肢は
たくさんあるはずです。

強気に、金利引上げの要請を断ってください。

あなたの会社が2の場合、まず、銀行が希望する金利を銀行から聞きます。

例えば、ある融資の現在の金利は2.0%、銀行の要請する金利は2.5%の場合。

あなたは、その要請を受けた場合、その場では「考えておく。」と言って
終えます。

そして後日。再度銀行から、金利を2.5%にさせてほしいと言ってきた場合。

その時、金利引上げはきっぱりと断ります。

それでも銀行員が粘ってくる場合。

「では、0.1%引上げでいいよ。」

と言ってあげます。

その銀行員は、金利をなんとか引き上げたい、と思っています。

しかし、はじめに要請した2.5%の金利まで引き上げたい、とは思って
いません。

ほんの少しでもよいから、金利を引き上げたという「成果」がほしい。

銀行員の心理としては、そういったところです。

だから、0.1%引上げの成果でよいのです。

それでおさまります。

このように、銀行から金利引上げの要請を受けた場合、あなたの会社がどう
いう状況かを考えて、その状況に応じた交渉をあなたは行うとよいです。

銀行は、一つの支店で500社以上もの融資先に融資を行っています。

あなたの会社が銀行の希望通りに金利を引上げさせてくれなくても、それは
銀行の支店にとって、500分の1のできごとにすぎないのです。

金利引上げの要請を銀行から受けても、勇気をもって応対しましょう。

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