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銀行の現在の担当者と良好な関係をどう築くか

前の担当者と比較すること

銀行員は、支店を2~3年で、転勤してしまうものです。前の担当者と、現在の担当者は、性格も、仕事のやり方、も違うものです。前の担当者が、自分の会社のために尽くしてくれた人であれば、現在の担当者とのギャップから、昔を回顧し、「前任者の○○さんの時は、こういうことをやってもらったんだが・・・」と、言ってしまいがちなものです。

 

そう言われてしまった銀行員としては、口では反発することを言わなくても、心の中では「前任者と私のやり方は違う。いちいち前任者を引き合いに出さないでくれ」と思うことでしょう。

 

新人銀行員ならともかく、銀行員も入行してから3年ぐらい経つと、自分の仕事の型ができてくるものです。

 

あなたの会社のために何も考えてくれない、何も動いてくれない銀行員であれば論外ですが、そうでなければ、今の担当者はどんな性格か、どんな仕事のやり方か、を把握して、こちらからコントロールするぐらいの姿勢で挑みたいものです。

 

例えば、新しい担当者が、3ヶ月ごとに企業に、「試算表と資金繰り表を提出お願いします。」と言ってくるとします。前の担当者は、そういうことは自分から求めてきませんでした。銀行員としては、試算表と資金繰り表の提出を口酸っぱく言ってくる担当者の方が優秀です。

 

試算表と資金繰り表の提出は、銀行が企業の業況や経営状況をウォッチするという意味とともに、次の融資提案の時期を探る、という意味もあります。

 

優秀な銀行員は、企業の資金繰り表を見ることにより、その企業の次の融資提案時期を探り、競合の他行に先行し、融資の提案をしようとします。

 

それを、「え・・・、前の担当者の○○さんの時は、いちいち試算表や資金繰り表を出さなくてもよかったんだが。」と言ってしまうと、新しい担当者との信頼関係は、一向に築けないことでしょう。

 

その後、企業がその担当者に融資を希望しても、その担当者としては、「都合の良いときだけ、試算表と資金繰り表を出そうとするのか。」と思ってしまうことでしょう。

今の担当者の仕事のやり方を尊重する

このように、企業が銀行員と接触する時にやってしまいがちなことの一つである、前の担当者を引き合いに出してしまうこと。やってはいけないことの一つです。

 

あなた自身が逆の立場に立った時、前の人と比較されることは、不愉快ではないでしょうか。

 

例えばあなたが前の社長の後を継いでからまだ時間が経っていないとしたら、取引先から「前社長の時はいろいろやってくれたんだが。」と言われると不愉快でしょう。旧来の社員から「前の社長の時代は良かった。」と言われると頭にくることでしょう。

 

それと同じことです。

 

銀行員と良好な関係が築けていれば、必ずや、あなたの会社にとってメリットになることでしょう。

 

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