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部門間の壁

2012年3月23日号

 

皆さん、こんにちは。野上智之です。会社には様々な部門があり、その部門が
互いに支え合って企業活動をしています。

しかし、支え合ってではなく、足の引っ張り合いをしている場面が
見受けられます。あなたの会社の部門間の関わりは、いかがでしょうか。

私 :「社長、営業部と製造部にヒアリングしましたが、
意見がかみ合いません。」
社長:「どういうことだ。」
私 :「営業部は製造部の欠点を、製造部は営業部の欠点を
言うばかりです。」
社長:「それでは何の解決にもならない。」
私 :「そうです。しかし、この意見を前向きにとらえ、
改善の種にすることは可能です。」
社長:「一度、皆で話し合うか。」

営業部門と製造部門は、どの企業においても何らかの意見のすれ違いはある。

そしてそのすれ違いは、会社をもっと成長させるための
前向きな意見であれば、むしろ大歓迎である。

しかし、多くの企業においては、後ろ向きの話が多い。
営業部門の人は、

「これだけ私たちが頑張って仕事を取ってきているのに、
現場はいっぱいだと言って納期どおりにしてくれない」

とか、

「受注するためには競合他社との激しい競争に勝たなければならないのに、
安すぎて現場で利益が取れないと製造部門の人が文句を言う」

と言う。

逆に製造部門の人は、

「品質を保つために必死で現場を回しているのに、営業は最低限の事柄も
お客様に伝えていないので、後でトラブルになる」

とか、

「営業は、何でもお客様の言うことにハイとしか言わない」

と営業部門の文句を言う。

このような会話は、大なり小なりどこの会社にもあるはずである。

そして問題なのは、この会話が「一体どこで行われているか」ということだ。

たとえば、製造部の数名が製造現場で会話していたり、営業部の人が営業先へ
の訪問途中に上司先輩で会話していたりしても全く意味がない、ということで
ある。それは、その会話は単なる愚痴や悪口であり、一向に会社が良くなる
方向に動いていないからである。

それではどうすれば良いのか。それは、営業部も製造部も愚痴や文句でも、
陰で話すのではなく、会議など「公の場できちんと発言する」ことである。
そして、その会議でお互いの良いところ悪いところを認め合うことである。
相手を非難する場合、確かに相手にも非があるが、こちら側にも非がある
ということを認識し、会話をすることが大切である。
そして、文句と同時に、どうやったら改善できるかの改善案もつけ加えると
最高である。

また、営業部も製造部も何のために働いているのかを意識すること。
営業部は営業部だけ、製造部は製造部だけのために仕事をしているわけでは
ない。

それでは、何のために仕事をしているのか。

それは、会社の利益を上げるためである。会社で利益を出すために、営業部は
同業他社との競争に勝って受注し、製造部は品質や原価の管理を行い、
世の中に必要とされる製品を送り出しているのである。
最終目標は同じである。

自部門のみではなく、全社的な視野からの意見を出し合って壁を壊して
いただきたい。

 

「2012年3月23日」執筆:野上智之

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