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お金の出入りを管理する「資金繰り表」とは?

お金の出入り、つまり、会社に入ったお金と出て行ったお金を月単位で管理するものが「資金繰り表」です。

 

資金繰り表のフォーマットはいろいろあり、若干順番が異なりますが中小企業庁のサイトにあるフォーマットを例にあげてみます。

 

http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/kaikei/tools/2010/56.htm

 

大きく分けて以下の大項目6つがあります。

 

1:前月からの繰越金
2:収入
3:支出
4:差引過不足(2-3)
5:財務収支
6:次月繰越金

 

上記の中小企業庁にあるフォーマットには、手形割引を財務収支の中に入れていますが、どの項目で管理するかの厳密性を本日は問いません。

 

きちんとお金の出入りを管理しているか、どうかが、今回のテーマで取りあげる趣旨だからです。そこで、収入と支出を例に説明していきます。

収入

上記のフォーマットには

 

・現金売上
・売掛金の回収(建設業なら完成工事未収金)
・受取手形の期日入金(割引せず取立決済したお金)
・前受金の入金(建設業なら未完成工事受入金)
・その他の入金

 

とありますが、上記フォーマットには「財務収支」内にある「手形割引」で現金化したものは【収入】に入れて管理しても構いません。そして収入の合計を出します。

支出

上記のフォーマットには

 

・現金仕入
・買掛金の支払(建設業なら工事未払金)
・支払手形の期日決済
・未払い金の支払
・人件費の支払(一般販管費)
・その他の支払

 

とありますが、その他の経費ででていく【支出】があれば資金繰り表で管理します。仕入の前払い分である「前渡金」や税金の【支出】もいれてください。

 

上記フォーマットには「財務収支」内に、設備投資に伴う「設備費」がありますが、この【支出】に入れても結構です。そこで、支出の合計を出します。

 

ここまで大丈夫でしょうか?

 

資金繰り表で大事なのは、一番下の「次月繰越金」がいくらあるかの把握です。次月繰越金がマイナスということは、資金ショートを意味します。

 

資金繰り表で資金ショートがわかっていたら、

 

・前受金をもらえないか?
・売掛金の早期回収を図れないか?
・受取手形を割る
・支払を延ばせないか?
・借入できないか?

 

このような対策を講じないと、資金ショートの問題を解決できずそのままにしておくと倒産してしまいますので注意が必要です。

 

さらに、もう1点だけ説明を続けます。

 

4番目の差引過不足を見てください。

 

収入ー支出でマイナスということは、文字通り「出ていくお金」が「入ってくるお金」より大きいという意味です。

 

マイナス分は現預金または借入で補いますが、なぜ、収入が減り支出が増えたのか?また、それが一時的なものなのか、毎月そうなのか?の説明ができないと問題です。

 

ただ、資金繰り表をきちんと作成し、お金の出入りを管理していれば、こうした説明はできるようになりますから、毎月の「お金の出入り」が見えないがゆえ「問題点が見えず悩んでいる」という経営者の方々に見られる共通点でもあります。

 

このようなことは改善されていくのです。

 

資金繰り表から明らかにできる、経営者がとるべき行動計画はほかにもたくさんありますので、次号でも続けますが、顧問税理士に作成して頂くことのできる決算書や試算表と異なり、資金繰り表は自分達で作成する必要があります。

 

資金繰り表が作成されていないということは、ご自分が今のままで、いつまで会社を維持できるのかを、把握できていないということを意味します。

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