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銀行員は、なぜ堅苦しい?

2015年7月8日号

銀行員は、なぜ堅苦しい?

銀行に対する最大の質問

こと、銀行に関する経営相談で、最も多いもの。それは
「どうして、銀行(員)はこんなにも堅苦しいことしか言わないの?」
「貸した銀行にだって責任はあるだろう?」
この二点です。
懸命に経営をされている中、心ない一方的な言い方を
されてしまってはたまったものではありません。
度を超える対応や要求には、抗議をするのも当然です。
しかし、なぜ金融機関が時に経営者に厳しすぎることを
言ってしまうのか、正しく知っておくべきでしょう。
ポイントは、融資のもつビジネスモデルそのものであり、
投資とは全く異なるビジネスモデルだということにあります。

借り手も、投資と融資を混同してはいけない

投資は、資金投下した対象が

・成功する

⇒莫大な配当金等を受け取ることができる

・失敗する

⇒元本も保証されず、最悪ゼロになる

投下資金が最終的にゼロ、紙くずになっても自己責任。
その損失を他者が埋めて救済することはあり得ないのが
投資の原則。その代わり、桁違いの金額になって返ってくるのが
投資の持っている性質で、融資よりも分かりやすいものです。
さて、融資は、というと…、

融資は、資金投下した対象が

・成功する

⇒金利以上のものは受け取らない

・失敗する

⇒金利は当然受け取る
⇒経営者に対して(元本を回収するために)厳しい要求をする
⇒最悪担保を処分、保証人に請求してでも元本を回収しようとする

これが、融資の持つ根本的なビジネスモデルです。
貸す側の立場で言えば、
年間数パーセントの金利を受け取るだけで
(借りる側にとっては「だけ」では済まないとしても)
上手くいかなければ貸倒れてしまうというのは、
あまりにもリターンに対するリスクが大きすぎ、
ビジネスモデルとして成立できません。
このポイントは融資というビジネスモデルにとって根幹の部分で、
変えることは不可能です。
借りる側も、融資とは元々このような性格であることは、
理解しなくてはなりません。
金融機関も、貸すときにはお互いに気分よくありたいため、
都合の悪いことはなかなか説明をしにくいのでしょうけれど…。

確度99%で、やっと利益ゼロ?

また、融資については、概ね
「1年間で貸し倒れになる確率1%以内」で、
ようやく収支がトントンになります。
金利以外に自らの経費がかかってしまうため、です。
借り手は勝負どころならば51%の勝算があれば挑戦したく
なるものですが、銀行としては99%以上の確信があって、
やっと取組みできるもの。ここに借り手からみて
「堅苦しい」と思わざるを得ないギャップがあります。

債務者だって、胸を張って

融資担当者の心ない一言から感情論となり、関係が悪化してしまう事例
というのは、今も昔も減っていません。
ただ、経営者はいちいち不愉快に感じる必要はないのです。
考えている基準が違うのですから。

あくまでも、企業の発展や再生の姿を見せることで、
見直ししてもらうことが、最も健康的です。
企業がなくなってしまえば、銀行だって存在できないのですから。

どうしても納得がいかない状況になっているとお考えの
企業経営者様は、それこそ専門家やコンサルタントに
相談をするべきでしょう。
どこかに必ず、互いの認識の違いがあるのですから、
認識の違いを埋めていくことが、
何より銀行ともっとも良いつきあい方をするきっかけになります。

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