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時には、銀行の立場から考えてみる

2017年8月23日号 「銀行とのつきあい方」
一般的に、どうしたって銀行には否定的な目線になりがちです。

「どうして、中小企業への融資をしない?」
「どうして、中小企業の声をもっと聞いてくれない?」
「どうして、融資ができなくなった途端に扱いがゾンザイになるの?」

などなど。

どうしてこんな不満が世間から起こってしまうのかは本メルマガでもさんざん触れてきたものですから今更なので、たまには元銀行員として銀行側の立場からお話みようかと思います。

 

今の金利ではリスクのとりようがない?

 

借りている立場では、0.1%でも金利が安いのがありがたいのですが、銀行の立場でいえば「年数%の金利をもらい、そこから自らのコストを引いたのが利益」ですから、貸出金の1%でも貸倒になれば即刻赤字になるのが銀行の損益です。

 

99%の成功率でも、信じてお金を貸すことに躊躇する、それが銀行。この問題は銀行のビジネスモデルそのものの問題でもあり、いい・悪いの問題ではなく、それをダメと言われれば融資という商品そのものがなくなってしまうでしょう。

 

正常に取引している企業に顔向けできない

 

真っ当な銀行員ほど、この点を考えます。再生フェーズにある企業を支援したい、ちょっと無理なお願いだけど個人的な見解としては、どうにか聞いてあげたい…と思っても過剰に再生フェーズの企業に便宜を図ると「頑張って正常返済をしている企業の方が損をする」ことに繋がりかねません。

 

再生フェーズだからといって、悪し様に取扱いわけではなくともそう簡単にノーペナルティー、とはいかないのです。

 

基本的な企業状況の説明責任は、企業側にある

 

銀行員が昔に比べて企業のことを知らない・分からないというのは否定できませんが、自社の要点を説明できる社長、というのも増えているとは言えません。

 

所詮銀行は金貸しであって、金融です。モノがどのように生まれ流れ、消費されるのかは経営者の方が知っているのが基本。ですが、良くも悪くも銀行に自社の状態を積極開示し、社長の言葉で状況や方針を説明できる企業は限られます。

 

仕方がない、とはならないが…

 

今回3点、銀行の本音、言い分を挙げてみました。これらが正当化されるものかと言えば、そうとは言えず

「だから、もっと工夫して!」

という、当然の答えに行きつくのですが銀行の本音を理解すればこそ、対応もできるというもの。

 

「借りても、返す」ことが通常想定される範囲でできること、例え今が再生フェーズであったとしても、本来的に正常先足るポテンシャルがあること、今後の見込みと、結果の振り返りを継続的に報告すること

 

再生に際して、銀行の協力が得られた企業というのは、これらの粘り強い実行の末に得られたもの。
銀行員の疑問を解消し、本音に応えていくことが一番なのです。

執筆:今野 洋之

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