自分の会社の記事を切り抜こう
自分の会社の記事を切り抜こう
銀行員は、とにかく新聞が大好きです。すみからすみまで読みます。特に読んでいる新聞は、日本経済新聞です。
銀行員は、世間をあまり知らないので、新聞・雑誌などに書いてある記事はうそでもすぐに信用してしまいます。
銀行では、貸出先ごとにファイルを作っておりますが、その中には貸出先に関しての新聞記事・雑誌記事の切り抜きなども入っております。
私が何を言いたいのかと言いますと、マスコミを信用しやすい銀行員というのを逆手にとって、銀行から融資を受けるための武器の一つとするのです。
銀行員は、取引先に融資をしようとするとき、本部(審査部)に提出する「稟議書」を書きます。「稟議書」には、融資をするかどうか判断するためのデータ、意見などが書いてあります。
そこには、マスコミの書いた記事も資料として付けられていることが多いです。「稟議書」は、審査部から、融資をしていいよという承諾を受けるための書類です。支店の中で融資をしない方がいいと判断された案件は、そもそも稟議書を提出しません。
そのため支店では、融資をしようとしている取引先について書かれたマスコミの記事を使い、審査部の人たちに安心感を与えて、融資案件を通そうとするのです。
ここでいう記事というのは、もちろん融資をしようとしている取引先について書かれた「良いことのかかれてある記事」のことです。街の広報誌の記事でもかまいません。
支店の銀行員達は、取引先の記事があると自分達もその取引先への信用を増し、その記事を使って稟議書を書こうという意識を持ちやすいのです。
銀行員は全ての新聞・雑誌に目を通しているわけではないのですから、経営者、銀行担当者の方は、どんなささいな記事でも自分の会社について書かれた記事があったら切り抜いて、銀行担当者に渡しておくといいでしょう。
みなさん、銀行から融資を受けるために、使える手は使い尽くしましょう。