成長企業は取引銀行の増加を
成長企業は取引銀行の増加を
資金需要が多い企業のパターンとして、成長企業があります。ここでは、成長企業とは、毎期売上高が伸び続けている企業と定義します。
成長企業がなぜ資金需要が多くなるかというと、このような企業は売上に見合った利益を出していないことが多いからです。
利益よりも売上の増大を、との考えで、販売先に自社の商品を安く売って売上を大きくする、成長するために設備投資・広告投資・従業員数の拡大をし、コストが高くなる、などのケースにより、売上に比べて利益は少なくなるのです。
そのため、融資の返済の元手となる利益が少なく、しかし成長のため設備・広告・従業員などへ投資する金額は大きくなり、資金需要は多くなります。
成長企業は資金需要が多く、銀行からの融資を増やす必要性が高いのですが、一つの銀行が一社に融資できる量は限界があります。
そのため、成長企業は融資を受ける銀行の数を増やし、借入金を増やしていく必要があります。
私のお客さんでも、外食産業で、チェーン展開をはかって売上を急激に伸ばしている企業は、取引行が10?15あります。
成長企業の資金調達担当者の方は、もし取引のない銀行が営業訪問してきたら、追い返すことはせず一行一行しっかりお話を聞くべきです。成長企業は融資のルートをたくさん持たねばならないのですから。