返済計画は慎重に
返済計画は慎重に
銀行から融資を受ける場合、返済方法はいろいろなパターンで決めることができます。
期日一括返済とは、返済期限の日に、全額一括で融資を返済する方法です。
分割返済とは、一定の期間ごとに、融資金額を分割して返済期限までに返済することです。これには元金均等返済と元利均等返済とがありますが、事業融資においてはほとんど元金均等返済の方法が使われます。元金均等返済とは、融資金額を均等に割って返済する方法です。
短期融資でも長期融資でも、自社の資金繰り表を作成して、もし融資を取り入れた場合、融資実行金額、融資返済金額を資金繰り表の中に入れてシミュレーションし、融資金額・融資期間・返済方式・返済間隔・1回ごとの返済金額をどのように決めたら資金繰りがうまくまわるのかを慎重に検討してください。
資金繰り表で検討しないでただ思いつきだけで返済方法を決めると、資金繰りが将来まわらなくなってくる可能性が高くなります。
また、長期融資を受ける場合、その1年間の返済額と、今すでに受けている長期融資の1年間の返済額を合計した金額が、キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)を下回っていれば、返済がスムーズに行えることになります。
例:前期の税引後利益70+減価償却費20=90(キャッシュフロー) 今受けている長期融資の返済額80 →90−80=10 新たに長期融資を受けている場合、1年間の返済額が 10以内であれば、キャッシュフロー内で融資返済ができ ることになり、望ましい。
融資を受けるとき、返済方法は適当に決めてしまいがちですが、それが後で資金繰りに響いてきます。返済方法は慎重に決めてください。