いくらまでなら借りられるのですか?
銀行に融資を申込むとき、よく「いくらまでなら借りられるのですか?」と聞く経営者・銀行担当者がいます。
しかし、いくらまでなら借りられる、というのは、銀行からしてみれば、この会社にならいくらまでなら融資をするか、ということです。実際、銀行ではこのように、この会社にならいくらまで融資をする、というような考え方はしていないのです。
当座貸越・商業手形割引・手形貸付であれば、極度額を設定し、その範囲内で反復、継続して融資をする、ということがありますが、これは、反復・継続して融資を利用する という前提で決められるもので、反復ではなく、単発の場合、この企業ならいくらまで融資をする、という考え方はしないのです。
よく私は、経営者等から、「うちの借入枠はいくら?」と聞かれるのですが、こう聞かれると困ってしまいます。融資先企業それぞれに、借入枠なんて決めていないからです 。
融資は枠ではなく、あくまで必要な金額を申込んでそれが通るか通らないか、です。
しかし、例えば5,000万円の融資を申込んで、審査が通らなかったから3,000万円で申込みし直す、というのはありだと思います。
融資を申込むとき、「いくらまでなら借りられる?」と聞くのはやめましょう。