資金調達の序列
資金調達を受けるには、いろいろな方法があります。
融資に限っていいますと、金利等の条件によって、どこから融資を受けるかが異なってきます。
一番金利が低いのは、銀行・信用金庫等からのプロパー融資・信用保証協会保証付融資です。この融資では、0%〜5%で借りることができます。
もう少し金利が高くなると、ビジネスローンとなります。銀行等が出しているビジネスローン、銀行とノンバンクが組んで出しているビジネスローン等、いろいろな融資商品があります。金利は3%〜15%となります。
もっと金利が高くなると、商工ローンとなります。商工ローンを出しているノンバンクはいろいろあります。決算書の内容よりも、事業内容、個人・法人の借入状況等が審査で重視されます。金利は20%〜29%となります。
決算書等から判断される会社の信用度によって、どの融資を受けることが可能かが決まってきます。なるべく銀行・信用金庫から融資を受けられるようにしたいものです。商工ローンはスピード融資が売り物ですが、万が一の時の利用がいいかと思います。
またもし商工ローンを使う場合でも、今後の資金繰り計画・事業計画をしっかり立て、すぐに返済したり、または低金利の融資に借り換えできるように、計画を立ててから行うべきです。金利が高いため、よほどの計画を立てないと、どんどん借入が膨らんでいき、にっちもさっちも行かなくなる例がたくさんあります。
私が中小企業の経営者等と話していてよく思うことですが、資金繰り表も事業計画書も作らず、とにかく早くお金を借りたがることです。借りるのもいいのですが、その後の計画はしっかり立ててください。