決算書を見なければ融資審査ができない
最近、「私の会社は融資を受けられますか」という質問をたくさんいただきます。
質問をいただけるのはありがたいことなのですが、しかしこの質問、あまりにも抽象的すぎます。
銀行は、決算書を見ないことには、融資審査を行うことができません。
決算書もお借りできず、ただ「売上がいくらあって、利益がいくらあります。はたして当社は融資を受けられますか」というように質問されても、答えることは不可能です。答えられても、その答えには10%くらいの信ぴょう性しかない、と思ってください。
例えば、税金が滞納している、既存借入の返済が滞っているなどの状態の企業の方に、「融資は受けられますか」と質問されても、「受けられないです」と答えることはできます。
しかしそうでない企業の方から、「融資は受けられますか」と聞かれた場合には、「決算書をFAXして見せてください」と答えるようにしています。
銀行は、決算書を見ないことには、融資審査を行うことができないのです。売上がいくら、利益がいくら・・・と言われても、それだけでは全くといっていいほど融資審査を行うことはできないのです。そのため、融資を受けられるかどうかの質問を決算書なしにされても、回答は不可能です。
資金調達を行うためには、まずは「決算書」です。決算書を見て、対策を立てる、というのが、資金調達の王道です。