2月・8月
経営者の方はご存知かと思いますが、1年のうち、売上が落ち込むのは2月・8月であることが多いです。
2月は日数が少ないこと、8月は夏休みが入ることが原因です。
私の会社も、今までで、2月の売上が一番落ち込みましたし、今月8月は前月より売上が少なくなりそうです。
2月・8月が売上が落ち込むとすれば、考えておかなければならないことは、売上減少にともなう入金減少の影響です。
例えば、小売店など現金商売の会社であれば、今月は入金が少なくなるでしょう。
翌月に売上代金の回収を多く行う会社であれば、9月の入金は少なくなるでしょう。
翌月に売掛金が現金もしくは受取手形になり、手形サイトが平均3ヶ月の会社であれば、9月の3ヶ月後、12月の入金が少なくなるでしょう。
このように、入金が少なくなる時期は、手元の現金預金が少なくなる時期となります。
その時期は、当然、運転資金の需要が発生する時期です。
資金繰り表を作り、年間計画を立てておけば、このように、現金預金が少なくなって資金の手当て(=借入)が必要となる時期があらかじめ分かり、前もって、資金調達などの対策をとっておくことが可能なのです。
そのような予測を行っていなければ、突然、
「来週の支払資金が足りない」
というような、いきあたりばったりの対応になってしまうのです。
ここでも、「資金繰り」を考えることの大切さがお分かりいただけるかと思います。