お金を借りるよりもっと大切なこと
私の会社は、9月が決算期です。
9月が過ぎ、現在は、決算書作成に向けて、帳簿の見直しに追われています。
経理は社長である私自ら行っているのですが、会計ソフトに入力することで、この1年、どのような経営を行ってきたか、復習・反省できますね。
また、毎月、利益が出るか、損失が出るかが、会計ソフトを見ることによって分かりますので、普段から帳簿付けを行うことで、自社の経営状態がリアルタイムで把握できます。
ところで、いろいろな社長と面談させていただく中で思うことなのですが、私のところに資金繰りの相談に来られる社長の多くは、
どんぶり勘定
の経営を行っています。
決算書の見方さえ分からないし、試算表も作っていなく、決算期が過ぎて決算書ができてこなければ黒字か赤字かも分からない。
そのような「どんぶり勘定」の経営を行っていれば、資金繰りを把握できるはずもありません。
そのような社長は、私のところに相談に来ると、決まって、
「お金を借りたいけどどうすればいい?」
と相談されます。
しかし、大切なことは、「お金をもっと借りること」ではなく、
「資金繰りを見直し、資金繰りの改善をはかること」
です。
そうでないと、お金を借りても、またすぐにお金が足りなくなり、もっとお金を借りなければならない、こうなるだけです。
経費の見直し、支払条件・回収条件の変更、金融機関の返済金額減額交渉、そして売上の向上、利益率のアップなど、「お金を借りる」ことを考える前に、考えるべきことはいっぱいあるのではないですか?