銀行取引コンサルタント
銀行取引コンサルタントと言われる人は、最近多くなってきました。
その中には元銀行員や、税理士など、人によって経験してきたことはさまざまですが、銀行融資についてのアドバイスを求めるのなら、やはり銀行員経験者がいいです。(私がそうだからではないのですが・・・)銀行出身のコンサルタントは、銀行目線からものが言えますので、アドバイスはより実践的です。
銀行取引コンサルタントが書いた本も、多く出版されるようになってきています。
しかし、私たちはその中でも、銀行融資だけにかかわらず、他の資金調達手段、もしくは中小企業をどう再生していくかなど、広い範囲で中小企業のお役に立っていくことを目標としています。
なぜなら、銀行から融資を受けたいという中小企業も、本当の目的は銀行からの融資ではなくて、資金調達だからです。資金調達の手段は銀行融資以外にも社債や増資、もしくはノンバンクなど、いろいろあります。そのように、トータルで提案できるように体制を作っています。
また銀行融資の相談にこられる方でも、その資金の使い道が赤字補填の場合など、ここで資金調達しても一時しのぎにすぎないと判断される場合は、資金調達よりも会社を再生させるために何ができるか、という視点で考えています。赤字を黒字にする対策もせず、資金調達だけを成功させるのであれば、融資を受けることを第一の目的にする「融資ブローカー」をかわりがありません。そんな意味のないことはやってもしょうがないです。根本的に改善されて中小企業が元気になるのが、第一の目的です。
何が言いたいのかというと、「銀行融資、銀行融資」と、あたかも銀行から融資を受けることが、全ての解決策になるわけではない、ということです。
銀行からどうやって融資を受けるかということばっかりにとらわれてしまうのではなく、一番良い資金調達の手段は何か、そもそも今資金調達を行うべきか、現在抱えている問題はどうやって解決していったらよいかなど、視点を広く持って考えた方が企業を経営していくにあたって絶対良いです。
最近、銀行融資の本が多く出版されている中で私が思ったことを今回は書きました。