夏休み
銀行員にも夏休みがあります。銀行の主顧客は中小企業ですが、企業が休みに入るお盆に合わせて、お盆のあたりに、交代交代で休みをとります。
企業にとって気をつけなければならないのは、夏休みをはさむと、融資の審査が遅くなってしまうことです。
自社を担当する銀行員、融資審査を行う銀行員、最終決裁をする支店長など、お盆前後の時期は、誰かが休みに入っています。
銀行の融資審査は稟議形式にて行います。稟議は、銀行内で1人1人、稟議書を回覧して行っているので、その中に休みの人がいると、そこで止まってしまうのです。
そうなると、企業が融資を申し込んでも、回答の時期が遅くなってしまいます。
融資審査の回答が遅くなってしまうと、もし否決の回答が出た場合、次の手をうつのも遅くなってしまいます。
このように、夏休みは、融資審査のスピードが遅くなってしまう時期です。
今の時期なら、なんとかギリギリ、夏休み前に融資審査の回答が得られる時期です。
8月に融資を受ける必要がある企業は、早めの融資申込みをしてください。
また、銀行に融資申込みをする際に必ずやっておいた方がよいこと、それは、融資申込書を書面で作り、必ずいつの日までに回答がほしいか、記載しておくことです。
口頭で、「○月○日までに返事がほしい。」と伝えるだけでは不十分です。
証拠として残るように、必ず書面にしておいた方がよいです。
そうしないと、常に多くの案件を抱えている銀行員としては、緊急性の高い案件を優先して、緊急性の低い案件を後回しにしてしまいます。
あなたの会社の融資申込みを緊急性の高いものにするためには、書面で、いつまでに回答がほしいとうたっておくこと、これが効きます。
また融資申込みとともに、それがだめだった場合の次の手を考えておく、これが必要です。
多くの中小企業経営者が、銀行の融資審査の回答の遅さに、苛立ってしまっているかもしれないですが、このような対策をうつことによってある程度思い通りに銀行に動いてもらうことができます。