講演をやってみると・・・
最近、銀行融資についての講演の依頼をいただくことが多くなってきました。
今月は5回、来月はお話をいただいているだけでも3回あり、私と、講演が得意な社員とで分担し、対応させていただいております。
その中で必ずアンケートをいただき、今後の講演において、どんなことをお話ししていったらよいのか、また話し方等についていろいろありがたいご意見をいただくので、次の講演に生かしていっております。
例えば、アンケートでは次のようなご指摘をいただきます。
「話の中でアー、エーが多い。」
→私はアー、エーでごまかすことが多かったので、意識して言わないようにしました。
「もっと具体的事例を盛り込んでほしい。」
→確かに、具体的事例を入れていかないと話に説得力がないので、講演の構成を考えるときに、ここで何を言おう、という具体的事例を用意しておいて、話を引きつけられるように心がけるようにしました。
また、よくいただくご指摘が、
「講演の中で、基本的なこと、当たり前のことを話していることが多いように感じる。」
です。
私は、銀行融資において基本的なこと、また経営において基本的なことを講演の中に多く盛り込む、というスタイルをとることが多いのですが、聴いている一部の方にとってはどうも物足りないようです。
ここで、仮説を立ててみました。
「私どものコンサルティングでは、経営における基本的なこと、例えば毎月試算表を作り数字を把握し経営に生かしていくことや、きちんと営業活動を行うこと、これら経営を行っていく上で当たり前にできなければならないことができていないところをできるようにしていくスタンスをとることが多いため、私自身が、講演において、その感覚で基本的な内容を中心に話してしまっている。」
「一方で、講演、特にお金を払ってまで講演を聞きにくる方は意識の高い方が多く、経営の基本は当然やっているので、もっと深い話を聞きたいのではないか。」
また講演の中で、私どもの企業再生コンサルティングについてご紹介し、相談を希望する方を募っているのですが、ほとんどの方は
「うちの会社は財務体質は良いから必要ないよ。」
というような感じなのです。
ここで、次の図式が成り立っているのでは、ということを思ってみました。
講演にお金を払ってまで参加する方、遠方から参加する方は、経営者として意識が高い方が多く、そのため経営者として自社の経営がしっかりできており、自社の経営は良好である。
↓
しっかりした経営ができているため、資金繰りにおいても万全であり、外部のコンサルタントは特に必要としない。
↓
だから私の講演内容は、経営における基本的な内容が多いため、一部の方は物足りなさを感じているのではないか。
ここから何が応用できるかというと、経営者として自分の会社を良く経営していくには、経営について高い意識をもって、自己流ではなく、本を読んだり講演に参加したりして勉強を積み重ねていくのと、勉強したことをすぐに実践していくべきではないか、そういった経営者の会社は、良い経営となりやすいのではないか、ということです。
また経営者として重要なのは、投資→リターンという意識。
例えば3万円の講演があったら、それを「費用」と思わず「投資」として意識し、その3万円の何十倍、何百倍ものリターンをもたらすぞ、ということを思える経営者が、成功するのではないでしょうか。
手前味噌ですが、弊社では
・毎月50万円のカスタマーリレーションマーケティングシステム導入
・毎月30万円の内部管理体制コンサルティング導入
・毎月50万円の教育研修費
・毎月500万円の広告宣伝費
をかけております。これら投資を行わないと、会社を成長させることはできないからです。
弊社にご相談にいただく会社全てに、いかに、しっかりした経営が可能となる体制を構築できるかは、私どもの永遠のテーマとしてずっと取り組んでおります。