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信用保証協会の攻略法4

信用保証協会に提出した方がよい追加資料

前々回のメルマガでお伝えしたように、信用保証協会に融資保証の申込みをする際、決算書や試算表以外に、事業計画書、1年間の資金繰り予定表と過去の資金繰り実績表、5年間の損益予定表を提出します。

 

資金繰り予定表・実績表においては、毎月の資金繰り予定と、過去の実績を入力したもの。それと損益予定表においては、毎月の取引先別売上予定表、経費削減の内訳などを、損益数字を説明する補完資料として作成し、またこれらの表を文章で説明するものを、A4サイズで2~3枚作成します。

 

また、売上の予定については、現時点では売上は上がっていないが3~6ヶ月以内に上がる見込みがありそうな売上については、現時点での取組状況を書くことがポイントになります。

 

経費削減については、経費の削減項目と、いつから・いくらくらい・どのようにして削減するかを書くようにしてください。

 

このデフレ経済の厳しい環境下で、計画的に売上向上への取組を行っていたり、もしくは売上がなかなか上がらなくても経費の適正化を考えて経費削減に前向きに取組んでいたりすることが、信用保証協会の審査担当者に資料として目に見える形で伝われば、あなたの会社に対する評価は高くなります。

 

このように、過去の決算書からはじまり、将来どのように会社が推移していくか説明する書類を見せることにより、信用保証協会の担当者としては、時系列であなたの会社の取組がつながって見えるようになり、担当者はあなたの会社のことを深く理解することができるようになるので、保証審査に要する時間が短くなりますし、また保証審査が通りやすくなるのです。

 

このようなことは、特別なことでもなんでもありません。今一度押さえておくべきは、信用保証協会の担当者は、あなたの会社の全てを理解しているわけではない、ということです。

 

ですから、このような資料を作成して信用保証協会の担当者に見てもらうことにより、あなたの会社のことを深く理解してもらうように仕向けるのです。

信用保証協会の保証審査は9月に通りやすい

9月は、信用保証協会の保証審査が通りやすい時期です。

 

理由は次のとおりです。

 

9月は銀行の中間決算です。日本の銀行は、3月が本決算で、9月が中間決算であるところがほとんどです。中間決算の時は、どこの銀行も、その株主や、金融庁に、決算の内容をよくした形で報告したいと考えます。

 

そのためには、質の高い、つまり銀行が損失を出しにくい融資を取り扱うことが、銀行にとって必要になってきます。そこで、信用保証協会保証付融資の出番になってきます。

 

なぜなら、融資先が返済できなくなったり、もしくは倒産してしまったとしても、保証付融資であれば融資金額の80%~100%、信用保証協会が代わりに支払ってくれるので、銀行としては安心して融資ができるからです。

 

ですから、銀行は自らの中間決算の数字を良くするために、保証付融資を積極的に行おうとするのです。

 

このように、どこの銀行も9月は中小企業に対して保証付融資を積極的に売り込もうとするので、各信用保証協会において、通常月の2~3倍の保証申込みが一斉にきます。

 

しかし信用保証協会は、9月で忙しいからと審査の人員を増やせるわけでもありません。あくまで、現在いる人員で、案件の審査をするのです。

 

信用保証協会は、このような事態に備えて、9月の信用保証協会への案件持ち込みは15日を締切りとしている場合が多いです。そうすることで、信用保証協会も余裕を持った審査体制を取ることができます。

 

そこで銀行は、今ごろから9月に向けた保証付融資案件のリストアップを開始し、8月の最終週から9月5日頃までに、信用協会の申込書を申込企業から預かって必要事項を記入し、書類を信用保証協会に持ち込みます。

 

今ごろから9月頭までは、信用保証協会保証付融資のねらい目の時期です。

 

4回シリーズで、信用保証協会について説明させていただきました。

 

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