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運転資金が必要な理由の銀行への言い方

運転資金とは何か

融資を申込む際、必ず銀行から聞かれるのが、資金使途。つまり、融資を受けた資金の使い道、です。資金使途には、大きく分けて2つ。運転資金、設備資金とがあります。

 

運転資金とは、日常の事業活動において必要になる資金のことを言います。

 

一方、設備資金とは、建物や機械などの固定資産の取得にかかる資金のことを言います。つまり、建物を建てたり改築したり、もしくは機械を購入するなど、設備投資を行う時、以外の資金は全て運転資金、と言います。

 

ただ、この運転資金という言葉、分かりにくいですよね。

 

仕入や外注の支払資金、人件費や諸経費の支払資金も運転資金ですし、賞与や納税の支払資金も運転資金です。

運転資金を分けて考える

銀行に対する言い方としては、次のように考えるとよいです。

 

  1. 賞与資金や納税資金は、その支払いの見込みを伝える。
  2. 季節資金(例えば毎年3月~4月に多く仕入れ、6~7月に多く販売するなど、毎年一定の季節に発生する資金)は、仕入・販売計画を伝えるとともに、過去2~3年も同じような動きをしていることを見せる。
  3. つなぎ資金(建設業の工事や、システム開発業のシステム開発など、一つの案件で外注や仕入が先に発生し、売掛金が後に回収となる場合に必要となる資金)は、その契約書・受注書や、支払・入金予定を伝える。
  4. 売上が増加することにより運転資金需要が発生する場合は、増加運転資金として、売上が増加することにより売掛金や在庫保有による立替がどれだけ発生するのかを説明する。
  5. 1.2.3.4以外の資金は、企業の資金繰りの中で資金が不足する時期の穴埋めの資金となる。もしくは、既存の融資の返済が毎月進んでいく中で、利益による返済ができずに現金預金が減少していく中で必要となる資金となる。

運転資金が必要な理由を言うのに困った場合

問題は、5の場合の、運転資金が必要な理由の銀行への伝え方です。銀行に融資を申込む際に、5のような運転資金は、1.2.3.4のように一定の根拠がなく、銀行に「なぜ融資が必要なのか」を伝えるのに、どう伝えたらよいか、困ってしまうことになります。

 

この場合、私がお勧めする伝え方は、「現金預金を潤沢にしておきたい。」という言い方です。そもそも、企業はどれだけの現金預金を日ごろから確保しておくべきか。

 

月商を基準に、最低1カ月分、理想は3カ月分です。

 

年間の中で最も現金預金が減少する時期を基準に、最低、月商の1カ月分は現金預金を確保しておくべきです。現金預金を潤沢にしておくことによって、例えば突発事項が起こっても資金不足には陥らないなど、安全性の高い経営を行うことができます。

 

そういうところから、

 

「経営の安全性を高めておきたく、現金預金を豊富に持っておきたいから、融資を受けておきたい。」

 

という言い方が、通用します。また、この5のケースの借入期間は、基本的にできるだけ長期で、です。運転資金が必要な理由の言い方で困ったら、この言い方を試してみてください。

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