すてきな経営者
こんにちは。野上智之です。
世の中には理屈抜きにして、すごいと思うことがあります。
そしてそのすごいと思うことは、
物ではなく、最終的には人に対して思うのです。
それでは、どんな人がすごいと思われるのでしょうか。
それは、すごいと思った人から見て、憧れや目標の人なのかも知れません。
すてきな経営者
私 :「社長、本当に素晴らしい業績ですね。何か秘策はあるのですか。」
社長:「秘策なんてないよ。社員全員が頑張った成果だよ。
うちの社員は、みんな素晴らしいよ。」
これまでお会いした、すてきな経営者の共通点は、地味で控え目な方が多い。
その一方で、経営理念を貫く強い信念を持ち、不屈で燃える闘士を備えている。
そして、未来を育む人である。
企業は公人であるという考えに立ち、後継者を育て、
自分が引退した後も企業が持続するために見えない努力をする。
結果として、多くのステークホルダーに長きに渡って恩恵をもたらしている。
私は、経営者になる人は「人格」の高い人がなって欲しいと思っている。
人格を高めるためには、「素直」「反省」「謙虚」「感謝」の心を常に持ち、
自ら率先して実践し続けることであると思う。
ここで大切なことは、
未来を育むためには、後継者のことを考える必要があるということである。
以前、企業は30年で衰退すると言われていた。
それは、事業承継ができずに1代でその企業が終わっていたからである。
だから、次の時代に企業を継続するためには後継者のことを考える必要があり、
おのずと組織形態やバトンタッチの時期を明確に持つ必要があった。
しかし、現在の多くの中小企業は、
10年までに企業が危機的な状態になることが多い。
だから、その次のことを考える余裕がない。
その結果として後継者のことを以前より考えることが少なくなっている。
人は自分が居なくなった時のことを考えると、
今いる人のことを真剣に考えるものである。
そして、自分ひとりでは何もできないことに気づき、社員全員で企業理念を
達成したいと思うのである。
これこそが人格を高めるスタートなのではないかと思う。
また、このように思うのも誰かに言われたから思うというものではなく、
自らが心の底から気づくものである。
このメルマガから、何の為に会社を始めたのかを振り返り、
その目的を達成すべく、自らの在り方を見つめ直す良い機会にして欲しい。
そして、素直に何かを実行して欲しい。
そうすれば、「あの人はすてきな経営者だ」と周りの人から言われるに違いない。