原価管理の徹底を
私が以前、所属しておりました、プラスチック製造業のFRP成形メーカー
の原価管理についてのお話しをします。
どの業界でも見積時に材料費・人件費・管理費などを組立見積されることと
思います。
中には、㎏当たり何円・または㎡当たり何円といった基準もあります。
FRP業界においても㎏当たり、㎡当たりといった単価が以前は、多くあり
ました。
最近でも基準にしている企業もあります。
指標として活用するのはいいでしょうが、正式見積もりとして採用するのは
妥当ではないでしょう。
また、多くの企業に見られるのが図面・仕様書を基に、材料費・人件費など
の項目別に見積を行い、受注したけれど実際の材料使用料・人件費(作業時
間)の確認を行っていないのが現状です。
経営者・工場管理者は納期・品質は、厳しく管理するが見積内容の
実際確認が疎かになっている傾向があります。
自分たちの大切な収入源となりますので、見積もりに対してどうなのか?
もっと効率よくするにはどのような工夫を行えばよいのか?を模索していか
ないと利益は残らないでしょう!
また、チェックを行うことで、現場従事者に対しても意識を植え付けること
となります。
チェックを行っている企業でも改善に対する定期的なミーティングを開催し、
現場が今感じていること、こうなったらいいなーなどの声を集めることで
改善に対するヒントが隠れているケースがあります。
マンネリ化にならないようにしましょう!
経営者・管理者は現場を絶えず見ることで、問題点も見えてきますし、
自社の強みも見えてきますので、注意深く観察を行ってください。
執筆:小林憲司