n(n-1)/2
『 n(n-1)/2 』
上記、公式を知っている方は本日の内容が既にピンときているかも
しれない。
この公式はネットワークの外部性を話す上で、非常に重要な公式と
なる。
ネットワークの外部性とはある財・サービスの利用者が増加すると、
その財・サービスの利便性や効用が増加すること。
この概念を理解しておくのは、現在飛躍的に発展してきていモバイ
ルやインターネット関連のビジネス領域を今後活用しよう、または
既にしている方にとって必須となる。
上記公式は、異なるn人が2人ずつの組合せ数の法則である。
即ち4人なら6通り、5人なら10通り、50人なら1225通り
100人なら4950通りの組合せになる。
現在、多くの携帯電話会社が行っている同一携帯電話会社であれば
通話料無料などはこのネットワークの外部性を利用したものだ。
仮に10人しか加入していない携帯電話会社でこのサービスを行っ
た場合、利用者としては他9人と無料通話ができ、利用者全体では
45通りの便益を受ける事が出来る。
しかし人数が10倍の100人が加入している携帯電話会社の場合
は4950通りの便益を利用者に提供する事が出来る。これは実に
110倍の威力になる。
これが普及すればするほど、利用価値が高まるというネットワーク
の外部性のメカニズムだ。
未だに根強い人気を誇っているツイッターや利用者数が増えている
フェイスブックやライン等のソーシャルネットワークサービスやネ
ットゲームも当然ながらこのメカニズムに該当する。
他社に先駆けて利用者を集めて、利用者の多さが新規の利用者を連
れてくるというネットワークの外部性の効果を最大限発揮する事、
これがモバイル&インターネットの世界では重要となる。
今始めている、これから始める方も本日初めて知ったという事であ
れば、一度このネットワークの外部性の仕組を自分達で創り出す事
が出来ないか考えてみてほしい。そこに生き残りを賭けたヒントが
ある可能性がある。
執筆:奥田雄二