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人事を尽くして天命を待つ

この人事を尽くすことについてですが、私は仕事柄保険パーソンや中小企業と銀行員に財務ナレッジをしていますが、まだまだ本質の財務は伝わっていないと思います。

財務という言葉を聞くとみなさんは何をイメージされますか?

資金調達・経営計画・資金管理などをイメージしていると思います。もちろん上記のことは間違っていませんが、私は財務=経営であり、経営の結果が記録されているモノが決算書であり、過去会計と言われている決算書から経営者の良い癖・悪い癖を経営者自ら自認した上で、未来会計と言われて経営計画を立案して、その会社のゴール達成をするために行動していくことが財務のファジーな部分だと思い、出会う方々にその必要性を説いています。

 

特に、年商30億円以下の中小企業になると、私が説いている財務は9割以上通用しません。通用しないということは逆の目線からすれば、そこにビジネスチャンスがあることになるので、中小企業経営者に接見する機会のあるすべての方々が、財務の重要性を知らないで、自分たちの財やサービスや役務を提供しようとしています。

 

財務=資金著達のイメージを持つ中小企業経営者が多いと思いますが、資金調達は財務戦術であっても財務戦略ではありません。どんなに素晴らしい戦術(資金調達)があったとしても戦略(会社の進むべき方向性=経営計画)がなければ、その会社がイメージしているゴールは未達成で終わってしまうことでしょう。

 

今回のテーマでもある人事とは、上記の財務の部分で言えば、財務=経営ということを理解して自分の会社は何をすればいいのかということを考えて行動すること言います。つまり、当たり前のことを当たり前のように継続して取り組むことを言います。

 

人事を尽くすということは、人として取り組めるすべてのことを取り組むと言いますが、私はそんなおおげさなことだとは思いません。確かに不断の努力を継続するという意味では、大変かもしれませんが、企業はゴーイングコンサーンと言われており、まさかの坂があったとしても会社を事業継続させなければなりません。

 

また、天命を待つということは、取組めることのすべてを取り組んだのであれば、あとは焦らずに、その結果は天の意思に任せるということを意味しています。

 

天命を待つというのは、実に日本らしい表現だと思います。しかしながら私はこの天命を待つというのは、受け身的なイメージを持ってしまうので好きではありません。

 

このように先人がいい言葉を我々に言葉の遺産として残していただいているにもかかわらず、生かし切れていない方々が多い現実があります。

 

企業経営者のプレッシャーは企業規模の大小に関係なく、計り知れないと思います。今の時代は大企業ですら短期間のうちに淘汰される時代に入りました。会社名を書いてしまうと問題になるので書けませんが、みなさんが知っているような上場企業のメーカーが大幅な赤字を計上して苦しんでいることは周知の事実だと思います。

 

中小企業は大企業よりも短期間で大幅な赤字に陥ってしまうことは簡単です。上場企業のような大企業は営業利益が2期連続で赤字になったとしても債務超過に陥ることはないと思います。しかしながら中小企業は2期連続で債務超過になってしまうことはよくあるのです。

 

債務超過に陥ってしまえば、事業継続を本来はできません。債務超過とは資産(財産)合計よりも負債(借金)合計の方が大きくなってしまい、手元に廻せるお金がない状態を言います。

 

このような状態に中小企業が陥ったとしても、それでも銀行融資に頼って他人事のように、融資が否決されれば、すべての責任を銀行や銀行員のせいにする方々が多いです。私の本音は債務超過=社長失格の烙印を世間から押されたことになるので、経営者責任を取るのは当然のことだと思います。

 

また、年間で1千万円程度の税引後利益を計上している会社も、明日は我が身と捉えていただけるとありがたいです。

 

確かに今のご時世で利益を1千万円計上するのは、大変だと思います。しかしながら先程お伝えしたように、中小企業は大企業と比べて財務内容が悪くなるスピードは速いと言われています。翌年に3千万円の赤字を計上してしまえば、昨年の利益は一発で吹き飛んでしまうのです。

 

だからこそ利益状態に関係なく、人事を尽くして天命を待つと言えるような事前準備が必要になってくるのです。

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