認定支援機関と連携した保証・融資制度
突然ですが、御社の顧問税理士も最近「認定支援機関」になられた
のではないでしょうか?
これは、大雑把に言いますと、国の進める中小企業の経営改善・財
務状態の強化を、数字の強い専門家に手伝ってもらいましょう、と
いう主旨でできたもので、税理士以外にも、銀行や弁護士といった
士業や弊社のようなコンサルティング会社が、該当します。
今回、お届けしたい情報は、この認定支援機関と連携した保証制度
と融資制度についてです。
まず、保証制度ですが、信用保証協会が「一般枠」として制度化し
ています。
(「経営力強化」というキーワードで調べてみてください)
一般枠ですので、今現在、通常の保証制度を活用している場合は、
その影響を受けることになります。
ちなみに、近郊の信用保証協会のサイトは以下になります。
・愛知県信用保証協会
http://www.cgc-aichi.or.jp/guarantee/kanryoku
・岐阜県信用保証協会
http://www.cgc-gifu.or.jp/hosho/entry-306.html
http://www.cgc-gifu.or.jp/hosho/entry-284.html
・三重県信用保証協会
http://www.cgc-mie.or.jp/info/20121019/
・静岡県信用保証協会
http://www.cgc-shizuoka.or.jp/about_use_system_zpEt17yS.html
※自治体によって独自の制度を設けている場合もあります。
次に、融資制度ですが、日本政策金融公庫に「経営力強化資金」
という融資制度があります。
・日本政策金融公庫(国民生活事業)
http://www.jfc.go.jp/n/finance/search/64.html
・日本政策金融公庫(中小企業事業)
http://www.jfc.go.jp/n/finance/search/64_t.html
上述の保証制度と融資制度は、どちらも認定支援機関が絡む必要が
あることは同じなのです。
ただし、直接、各保証協会と日本政策金融公庫に問い合わせした感
覚ですと、保証制度は「経営改善」ありきであるのに対して、日本
政策金融公庫の融資制度では、経営改善が主ではなく、「創業また
は経営多角化・事業転換等による新たな事業活動を行う」ことであ
ったり、その中で、「新商品の開発等新たな市場の創出を目指す」
事業者の方を対象としているので、既存事業と、少しで良いので、
異なることをおこなうことがあるのであれば、OKという幅のある
ものでした。
日本政策金融公庫(中小企業事業)の窓口担当者は、「既存事業と、
少しで良いので、異なることをおこなう」の具体的事例として「既
存事業として土木工事をやっているところが、新規事業でアスファ
ルト舗装を開始した」という事例を紹介してくれました。
(公庫に事例集があるようです)
最終的には、こうした事業をおこなっていくに際し、どの融資制度
を活用したら良いかを窓口で確認した上で、認定支援機関との連携
した融資制度が一番好ましいとなれば、活用されたらどうでしょう
か?、といった回答でした。
(他の融資制度の方がマッチする場合もあり得るとのことです)
自社に適した保証制度・融資制度にアンテナを張ってみてください。
今回の情報が、ご参考になれば幸いです。
執筆:坂将典