現状把握
事業計画書を作成する際に、まずスタートして大切なのが「現状把握」
です。事業計画書と言うと「未来の話」と言うイメージの方もいるかも
しれませんが、スタート地点がなければ、未来やゴールもありません。
その現状分析の手法として「SWOT分析」と言われる手法があります。
「強み」、「弱み」、「機会」、「脅威」の英語訳の頭文字をとったも
のです。
つまりは、「現状の自社が競合他社に対して強い所と弱い所はどこか?
そして、チャンス(機会)はどんなものがあって、リスクがあることは
何があるのか?」を把握しましょうと言う事です。
SWOT分析などと言わなくても、経営者や幹部であれば、自社の強み、
弱み、機会、脅威くらいは知っていると思います。しかし、「なんとなく」
と言うレベルではなく「明確」に知っているレベルが必要になります。
それは、「分析」することが目的ではなく「事業計画を立て、実際に行
動していく」ことが目的だからです。
つまり、学校の勉強のように、「分析」だけしているのであれば、「な
んとなく」していても良いのでしょうが、「実際に計画、実行する」と
いう前提で、スタート地点が曖昧であれば、実行できない、計画と大幅に
ズレるということもあり得ます。
これでは、いくら計画を立てても、絵に描いた餅でしなく、一か八かの経
営になってしまい、将来にリスクが高くなります。
せっかく計画を立てるのに、精度が低かったり、実行出来なかったりする
計画を立てても意味はありません。
4月から年度初めの会社も多いと思いますので、この機会に、「現状把握」
を「明確」にする事をしてみてはいかがでしょうか?