原価管理の重要性
原価を把握することは簡単ではありません。
一定のやり方に基づいておこなう必要があります。
それが原価計算です。
原価計算をおこなうのはいくつかの目的があります。
大きく分けて次の5つがあります。
◆財務諸表作成
◆価格(売値、販売価格)の決定
◆原価管理
◆予算を作成・管理
◆経営の意思決定
などです。
財務諸表作成
財務諸表には、貸借対照表と損益計算書があります。
製品1個当たりの原価を集計しておかないと、損益計算書の当期の
販売数量(売上)にかかる売上原価(製品原価)がわかりません。
また、貸借対照表の仕掛在庫金額と製品在庫金額がわかりません。
正しく、決算書を作るためには、原価計算は不可欠です。
価格(売値、販売価格)の決定
製品1個のの売上原価をもとに、自分がおかれているビジネス環境を
みて適正な利益を乗せた売値(販売価格)を決定します。
原価管理
目標原価(標準原価)を設定し、実際原価との実績を比較することに
より製造の効率を高めたり、原価低減をおこなうことができます。
予算を作成・管理
例えば、
向こう1年の販売計画や利益計画を計算する場合、製品別の原価が
わかっていれば、1年先の売上計画、利益計画を簡単に作ることがで
きます。
また、部署別の予算も立てることができます。
経営の意思決定
1年先の短期計画だけではなく、3年先、5年先などの中長期の
設備計画や新製品計画を立てる際に原価計算の知識を利用して
正確な予測に役立てることができます。
原価を把握する場合、分類別に把握することが重要です。
分類別に費用を計算して原価を計算する必要があります。
自社のケースを考え、検討を行ってみてください。