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銀行は、金利の引上げに動き始めた

2017年2月24日号 「銀行とのつきあい方」

 

私の担当しているお客さまでも、金利の話がでるように
なっています。

 

中でも、懇意にさせていただいている銀行の方が仰るには

 

「今後、全ての貸出先、特にリスケ先には金利の引上げ交渉が
 銀行から入ることになる」

 

とのこと。金利の引上げ、と言えばリーマンショック直後の
リスケ申込時によくあったことで、企業によっては4~6%を
打診されることもありました。

金融円滑化法の施行後、金利については据置が基本となりましたが
同法の期限切れから時間が経ち、金融庁から「儲けろ」という
指示が強烈に入るなかで、改めて利ザヤの拡大による
収益拡大を狙っている、といったところでしょうか。

 

リスケ先が最も狙われている

 

貸出金額が伸びなくとも収益が増える、という意味で
銀行にとって金利の引上げはやっていきたいことなのでしょう。
中でも、リスケ先は
「返済を待っているのだから」
という大義名分があります。

 

ありそうなのは、1%~2%の金利引上げを提示して
話合いのなかで1%以内で妥協する、というものかと。

 

どれくらいの金利が適正なのかといえば、企業それぞれの
状況や経緯があるため、何とも言いにくいのですが
少なくとも、金利引上げによる支出の増加で
事業の運営に齟齬が発生するような水準は困る、というのが
企業側の本音です。
リスケ先に関して言えば、どうしても元々の借入残高が大きい
ことが多いため、少しの金利引上げでも支払金利額としては
見過ごせないものです。

 

事業の自衛、という観点で金利はほどほどでなくてはなりません。

 

金利引上げを抑制するには

 

金利を引き上げさせない、引上げを最小限度にするためには
まず「銀行員から引上げを言わせない」ことが予防になります。
自ら言う、ということは引上げの計算を既にしているためです。

 

かといって、口頭で金利はこのままで、と伝えるのも
上司や本部から指示が来てしまえば、効力を持ちません。

 

試算表や決算書の報告(モニタリング報告)、
次年度の方針説明の際に、

 

・これからの事業計画はこうなる
・資金繰りはこうなる

 

を通常通りに伝えつつ

 

・だから、返済はこれくらいで、「金利は現在の水準のまま」

 

であることを書面上に明記して、渡しておくのが一番抑止力を持ちます。

 

他にもやり方、伝え方、考え方はありますが、大事なことは
「求められたから仕方ない、だけで金利を上げさせない」こと。

 

支払金利は例え1万円でも、カバーするために必要な売上を
利益率から逆算すると、結構な金額になるのですから。

 

企業側から先に伝えていくことの重要性を改めてご確認下さい。

 

執筆:今野 洋之

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