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自己資本に対してどれくらいの利益かを示しているROEについて

今回は自己資本に対してどれくらいの利益を上げているかを示しているROE(自己資本利益率)についてお話をします。

 

最近、多くの会社が企業価値を高めるためにROEを重要経営指標として認識するようになっています。損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)を加味した指標になります。

売上高総利益率の計算式

売上高総利益率は、下記の計算式で算出できます。

 

ROE(自己資本利益率)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100%

 

数字が大きければ大きいほど、自己資本を効率よく利益につなげられていることを示しています。一般的に8~10%以上であれば優良企業の目安とされます。

 

現状は、価格転嫁の難航、原材料価格の高騰や人件費の上昇で利益が減少しており、ROEの数字が伸び悩んでいる状況です。

ROEを高める方法は

ROEを高める方法は下記の方法を検討します。

 

  1. 売上を増やしコスト削減することで当期純利益を増やす
  2. 増配等で自己資本を減らす
  3. 借入を増やし財務レバレッジを上げる

 

但し、借入金が多い場合、自己資本が少なくなりがちでROEが高くなるので、借入金等の負債状況を考慮して判断する必要があります。

業種別のROE数字

業種別に見ると以下の数字になります。

 

  • 全体10.3%
  • 建設業12.6%
  • 製造業10.3%
  • 卸売業10.1%
  • 小売業10.3%
  • 宿泊、飲食サービス業4.1%
  • 生活関連サービス、娯楽業6.1%

(資料:中小企業実態基本調査/令和5年確報(令和4年度決算実績)/確報 調査の概況)

 

ROEを算出して分析することにより自己資本を活用して利益を生み出しているかを把握することが可能になります。安全性等他の複数の経営指標を組合わせて、多面的に企業の経営効率や収益性に活用して下さい。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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