伊東 研一
Kenichi Itou
中小企業診断士
【経歴】
青山学院大学経営学部卒。
大手コンサルティング会社にて中小企業の経営支援、上場企業での管理会計・内部統制体制構築の経験を経て、現職の事業再生コンサルティングに従事。
保有資格:中小企業診断士
専門分野:事業再生 事業損益改善 経営改善計画書策定・実行支援
【コンサルティングの特徴を教えてください】
「人の感情を無視した経営改善はあり得ない」をモットーに、実施される方の腹落ちを重視したコンサルティングを心がけています。策定した経営計画が実現できるかどうかは実際に実施する方の腹落ち具合に大きく左右されることを痛感してきたからです。
業種を問わず延べ30社以上の経営者様、時には幹部社員様、現場責任者様も交えて一緒に現場ベースでの改善に取り組んできました。
事業再生には欠かせない財務面でのコンサルティングを軸に、取引金融機関様への説明や交渉フォローをはじめ、事業計画策定から実行支援に至るまで幅広くご支援してきました。緊急度が高い短期的な財務面での対応策だけでなく、長期的視点での企業様が継続して利益を生み出す体制づくりをご支援します。
【具体的な取り組みを教えてください】
①現場ベースの改善
経営者様ご自身が経営改善に対して強い意欲をもたれていたとしても、その温度感がなかなか現場まで浸透せず、策定した計画が絵に描いた餅となってしまうケースにも遭遇してきました。現場で実際に実施する方にまでご理解頂かなければ、結果には繋がりにくいのが実際です。時には現場責任者様とも膝を付け合わせながら現場ベースの改善を実現することを重視しています。
②組織力重視の改善
経営者様お一人の力だけで会社全体を改善していくのには限界があり、組織全体の底上げを重視しています。必要に応じて企業理念や経営ビジョンを従業員様に伝える場作りから支援します。幹部社員様、現場責任者様にも会社の現状を知って頂きその上で一緒に改善に取り組んでもらえるよう促します。特に重視している事は「人は感情で動く生き物」であるという点です。まだコンサルティング経験が浅い時代に、顧問先の従業員様に対して無理な目標設定や根性論に頼った営業、深夜にまで及ぶ進捗管理等で逆に疲弊させてしまうという失敗も経験してきました。現場責任者様に対するガチガチな目標管理や、不足点ばかりを指摘し続けるコンサルティングでは成果につながりづらい事を痛感してきました。
③弱みの補強よりも強みへのフォーカス
一方、従業員様が大事にしているこだわりや他の方よりもうまくいっている強みにフォーカスした取り組みは成果に結びつくケースが多く感じます。例えば、営業活動の成功事例は、他社事例だけでなく自社の営業マン自身が持っているケースも多いです。人知れず成果を出している営業マンの成功要因を引き出しノウハウ化し、他の営業マンにも共有するだけで組織全体の成果底上げに繋がります。また、強みに注目されクローズアップされた営業マンも悪い気はせず、更に強みに磨きがかかります。せっかくの自社の強みが埋もれてしまっているというケースは多いと感じております。それを引き出し自社のノウハウ化するのが私の役目です。
④実施者自身が決めた腹落ちした目標設定
目標数値や取り組み内容もトップダウンで決めるだけではなく最終的には実施するご本人が設定した内容でないと効果が弱まります。人は誰かから命令された事よりも自分自身で考えた改善策の方が真剣に取り組む傾向が強い為です。目標設定についても、必要とする利益目標は経営サイドで設定しますが、詳細は実施者自らが設定し達成するために必要なアクションを様々な観点から一緒になって検討するというスタンスでご支援いたします。
⑤管理会計を利用した経営の見える化
経営者様や従業員様とのコミュニケーションをとるうえで欠かせないのが、共通言語となる会社の数字です。経営者様からも事業を収益化するためのポイントや会社のお金流れが漠然としていて「どこから手を付ければ良いのか分からない」というお声を頂くケースもございます。
決算書や試算表上の内容が会社の実態からかけ離れてしまっているケースも多く、正確な現状を把握するために「実態ベース」で会社の財務状況を把握する必要があります。事業拠点別、受注案件別、担当者別等の企業様にあった単位での「収益の見える化」を行い、自社でコントロール可能で注力して改善すべきポイントを明確にしていきます。規模が大きくない企業様にとっては少し大げさに聞こえるかもしれませんが、自社にあった管理会計の仕組みを導入します。必要に応じて幹部社員様、現場責任者様にも開示しながら改善に向けた共通言語として活用します。収益化するためのポイントが鮮明になるだけでも日々の取り組み姿勢が変わるというケースも多く見てきました。シンプルな数値目標に対して、達成するためにあらゆる側面からの可能性を検討し一緒に模索する事を基本スタンスとしています。