西村 亮
Ryou Nisimura
専門分野:事業再生、改善
主な実績:事業再生コンサルティング累計約90社(過去10年において)
経歴について
1978年、神奈川県生まれ。法政大学法学部卒業後、大手金融会社(営業)に就職。
その後、都内会計事務所に移る。
そこで顧問先の資金繰り・業務改善の必要性があり、金融機関との交渉をきっかけに事業再生支援のコンサル会社に転職、以来10年間各種コンサル会社にて同業務に従事する。
現在は事業再生支援の資金繰り指導、改善提案(営業・製造)、資金調達サポートなど、経営者の支援を精力的に行っている。
「再生は経営者だけで行うのではない。」との考えから、従業員も巻き込んだ活動を行うことを主としており、文字通り「血反吐を吐きながら、喧嘩をしながら」行うことをモットーとし、活動を行っている。
Q. どのような企業を担当してきましたか?
これまで約10年、業種を特化して活動していたわけではありませんでしたので、ほぼ「全ての業種」と言っていい位の企業様と関わらせて頂きました。
敢えてで言うならば会社全体の相談数が多いため、「印刷業、部品メーカー、パチンコホールなどの業種」の企業様と関わってきた割合は多いように思います。
現在では明日の資金繰りを気にしながら活動を行う正に「土俵際の会社」様から数年後に上場を考えている「勢いのある会社」様まで、色んな企業様に関わらせて頂いております。
Q. 主な活動内容を教えていただけますか?
主なミッションは「財務、資金繰り改善」「財務戦略の立案」「売上促進」「コスト構造改善」「コミュニケーションの活性化」です。
と書いてみるとかっこいい事をやっているなと思いますが、まず大前提として、「この人の言う事を聞けばなんとかなる」と思って頂かなければ始まらない話しばかりですので、実際は役員様、従業員様と会話しながら、時には喧嘩しながら納得頂く、理解頂くようなことばかりでよく色んな社長様に言っておりますが、「地べた張って」仕事してます。
Q. これまでの活動の中で一番印象に残っている件について、差し支えない範囲で教えてください。
資金繰りに窮して相談に見えられた「複数店舗を運営している企業様」です。
何とか10数行ある金融機関様には納得頂き、元金据え置きの上、資金繰りは安定してきたと思った矢先、とある要因で店舗利益が急激に低下し、10日後位には手形の不渡り危機にまで陥りましたがメインバンク様に毎日伺い融資の依頼をし、そこから従業員総出で3日4晩計画を練り上げ、計画書を作成し、特例にて不渡りの前日に融資実行ができた時に当時の社長に泣いて御礼を言われた事が一番印象に残っています。
「人間本気になれば必ずできる」とも痛感した件でもありました。
Q 事業再生において一番重要と思う事を教えてください。
まずトップから「変わる」事です。
結果を変えるためにはプロセスを変える必要がありますし、プロセスを変えるためには意思を変える必要があります。
その従業員の意思を変えるためには、トップが背中を見せる事が必須です。
よく相談頂く中で「営業が売上が取れない、意識が足りない」などと話を伺いますが、掘り下げてみると必ずトップの変化の必要性が出てきます。
逆に本気でトップの意識が変わる企業様において、結果が変わらなかった事はありません。