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貸付の種類

貸付の種類

お金を借りる立場の方にとっては違和感あるかもしれませんが、銀行用語、つまり「貸付」を使って説明します。

銀行の貸付には、大きく4つの種類があります。証書貸付・手形貸付・当座貸越・商業手形割引。

銀行の貸付は、返済期間が1年以下の場合短期貸付、1年を超える場合長期貸付と呼びます。

証書貸付は長期貸付の場合の方法であり、金銭消費貸借約定書に署名捺印することによってお金を借りることができます。

手形貸付は短期貸付の場合の方法であり、借入用の手形を銀行に差し入れてお金を借りることができます。

当座貸越は、枠、例えば5千万円まで借りられる、というように契約し、その範囲内でいつでも借入・返済自由という方法と、当座預金がマイナスになった場合、あらかじめ決められた金額まではマイナスにできる、という2つの方法があり、前者を専用当座貸越、後者を一般当座貸越と呼びます。

商業手形割引とは、企業が持っている受取手形を、銀行が買い取ることによって、資金を調達することができます。

銀行の好きな順序は、商業手形割引>手形貸付>証書貸付>当座貸越です。

商業手形割引は受取手形の支払期日が来たときに銀行は手形の振出人に取立することによってお金を回収できるので、手形の買取先の企業から返済してもらわなくて済む、つまりその企業が資金繰りに困って返済できなくても受取手形の取立により資金を回収できるので、銀行にとって安心感は一番です。

その次なんですが、お金を貸している期間が長いほどお金が返ってこない可能性は当然高くなるので、短期貸付の方法である手形貸付が長期貸付の方法である証書貸付より好まれます。

また、当座貸越は契約している間は借りるのは企業の自由であるため、企業の状態が悪くなり銀行がお金を返してほしいと思っても、あくまで企業が返す意志を持たないとお金は返ってこないので、銀行にとって当座貸越の方法は一番いやがります。手形貸付、証書貸付は決められた返済日があり、毎月・3ヶ月ごと・期日に一括などのとりきめにより必ずお金を返してもらうことはできるのですが、当座貸越にはそのようなとりきめはありません。

たかが借入の方法、されど借入の方法です。逆に言えば、自分の会社の内容に自信があれば、銀行と取引開始するときはまずは当座貸越を要求してみてください。当座貸越は、借りる返すが自由なので、4つの借入の中で企業にとって一番便利な方法です。しかし、銀行にとっては、一番いやな方法です。

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