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都市銀行・メガバンク・主要行の違い

2017年2月3日号 「銀行とのつきあい方」

 

日本の大手銀行、を指す言葉として長く使われてきた
「都市銀行」
平成10年前後の金融再編時に生まれた「メガバンク」
今日金融庁がよく使用している「主要行」

 

銀行の歴史を考える上で外せない、またよく知られた
言葉ではありますが、今一つ中身が判然としない言葉でもあります。

 

お客さんとのお話の中でも時折お互いに混同することが
あります、時には整理しておくのもよいでしょうか。

 

都市銀行は、1960年代に定義された

 

平成10年頃までは大手銀行=都市銀行、のイメージですが、
この言葉は元々、1968年に始まった大蔵省(当時)の諮問機関
「金融制度調査会」の審議において、

 

「普通銀行のうち6大都市またはそれに準ずる都市を本拠として、
 全国的にまたは数地方にまたがる広域的営業基盤を持つ銀行」

 

と定義されたのが由来です。
1970年代から2000年代にかけて、概ね

 

第一勧業銀行、三井銀行、富士銀行、三菱銀行、協和銀行、三和銀行、
住友銀行、大和銀行、東海銀行、北海道拓殖銀行、東京銀行
太陽神戸銀行、埼玉銀行

 

の13行を指していました。
その後、北海道拓殖銀行の経営破たんや、
都市銀行間の経営統合・合併により、現在は

 

みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行
りそな銀行、埼玉りそな銀行

 

の5行、とされます。

 

ただし、行政上、大半の銀行の管理監督は金融庁から財務局に
委任されている一方で、「金融庁直轄」と指定されている銀行があり
直轄を受けている銀行が都市銀行、との定義もあります。

 

この定義によれば
みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行
の4行となり、埼玉りそな銀行は外れることになります。

 

こちらが最も知れ渡っているものでしょう。

 

メガバンクは、金融ビッグバンで使われだした

 

明確な定義はありません。20世紀末の金融不安に際し、
都市銀行同士が一つになり「極めて莫大な預金・貸金量を持つ銀行」
となって金融の安全性を回復しようという取組みの中で
提唱された言葉です。
今日最も一般的ではありますが、
金融庁をはじめとした行政側が使うことは、あまりありません。

 

※金融庁(金融監督庁)は、ことさらにメガバンクという言葉を
 使用してはいないのです。

 

結果的には、平成10年代前半の金融再編により合併・統合された
旧都市銀行のことを指していますが、
最も多い呼称は「三大メガバンク」、つまり

 

みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行。

 

りそな銀行が含まれていません。
りそなはメガバンクと捉えるべきなのか?については
主観もありますので確たるものは難しいのですが、

 

・預金、貸金規模が他三行と比べると開きが大きいこと
・何より、りそな銀行自身が「リテールNo.1」を目指すと公言しており
 大規模展開が求められるメガバンク像とは姿が異なる

 

ため、りそな銀行は「メガバンクに次ぐ存在」との認識が
最も妥当かと思われます。

 

主要行って何だろう?

 

今日、金融庁が発表する資料で「大手銀行」を指す言葉は、概ね
「主要行」です。これは、上記二つと異なり、普通銀行のみでは
ありません。9つの主要行は

 

みずほ銀行、みずほ信託銀行、
三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、
三井住友銀行、三井住友信託銀行、
りそな銀行、新生銀行、あおぞら銀行

 

となります(りそな銀行の名前が戻りました)。
信託銀行や旧政府系の銀行を含めた、
全国的に事業展開している、一定の規模を持つ金融機関、
ということですね。

 

金融庁発表資料では、銀行を「主要行等」と「地域銀行」に
分類することが多いため、深く理解しようとすれば
少しずつ、この主要行という言葉が
馴染みになるのかもしれませんね。

 

執筆:今野 洋之

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