「担保」というもの
「担保」というもの
アメリカなどでは、銀行の融資は、企業の将来性とか、技術などを見抜いて行なうことが多いのですが、日本の銀行は、そのようなものを見抜く能力がないのか、いまだ昔ながらの「担保主義」です。
企業が融資を申し込んできた時に、まずは企業の業績を見るのですが、その次に担保を見るといっても過言ではないでしょう。
ですが、担保として差し入れるものがない企業でも、安心して下さい。また話しますが、保証協会の利用、または「無担保」での融資というものもよくありますので。
それはさておき、担保として対象となるものは、まず「不動産」です。担保のほとんどは不動産です。
その他にも、「株式」「預金」、また今は少なくなったのですが「ゴルフ会員権」も担保としての対象です。
不動産を例にとりますが、担保は、金銭価値を評価しなければ銀行にとって意味がありません。評価してはじめて、融資金額の何割が担保で保全(銀行用語で、もし融資した企業が倒れても、回収できる金額のこと)されているかが分かるのです。
例えば、3000万円を融資したとして、その企業から不動産を担保に入れてもらい、その評価金額が2000万円だとすると、保全率は66.7%だ、とのようにやるのです。
評価方法の具体的な話は、今後の号で行ないますのでお楽しみに。