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銀行から融資が受けられない会社でわれわれがどう資金調達を行うか

私どもには、多くの中小企業経営者がご相談にこられます。8月は58社(東京事務所33社・大阪事務所16社・名古屋事務所9社)、ご相談にこられました。ご相談のほとんどは、資金繰りが厳しいからどうすればよいかというものです。

 

そういう企業の大半は、銀行から融資が受けられない状況です。

 

そのような企業が、資金繰りをどうやってまわしていくのか、それを考えるのが私どもの役目です。銀行から融資が受けられない企業の場合、それでも別の資金調達方法があるのではないか、私どもは考えてみます。

 

よく注目するのは売掛金です。

 

売掛金は、担保にすることができます。それを担保に、融資を受けられないか、考えます。

 

その手法をとるにあたって、望ましい状態は

 

・売掛先と債権譲渡禁止特約を結んでいない、つまり取引契約書などで、売掛金は第三者に譲渡しません、という特約を結んでいない。
→特約を結んでいると売掛金は担保にすることができません。そもそも売掛先となんの契約も交わしていなければ大丈夫です。

 

・売掛先の多くが、事業者であり、継続的な取引先である。
→個人向けの売掛金は担保にできません。またスポットの取引の売掛金も担保にすることは困難です。(その場合、ファクタリングという手法を考えることもありますが。)

 

・売掛金の総額が2千万円以上ある。
→売掛金の総額が小さいと金融機関が話に乗ってくれにくくなります。

などです。またこの手法を説明するときに、相談者の方からよく聴かれることが、

 

「売掛先に、担保の事実を知られてしまうのではないか。」

 

ということです。ただこの手法を使う場合、売掛先に知られないような方法を使うので、売掛先に知られてしまうことはほとんどありません。

 

売掛金を担保にする、というイメージは、

 

50百万円の売掛金があり、その中で売掛先の信用面や継続取引かどうかなどで30百万円が担保として見ることができる。掛け目を掛けて15百万円で融資が出る。

 

というような感じです。

 

この場合、15百万円で融資が出て、毎月の分割返済が進んで残高が減っていっても、売掛金が減っていかなければ、その担保価値に見合った融資を再び受けることが期待できます。

 

私どもはある金融機関とひんぱんにやり取りをしていて、その金融機関に話をして、この手法での融資実行が実現することを、お手伝いすることが時々あります。

 

しかし、ほとんどの場合、売掛金を担保にした融資を受けるとともに、既存の銀行融資の返済条件緩和交渉を行うように、経営者の方に言っております。

 

なぜなら、銀行融資が受けられない状況で、この売掛金担保融資を行ったら、それで確保した資金が銀行融資の返済にまわっていってしまうことが目に見えてしまうからです。

 

この売掛金担保融資は、会社立て直しのための資金、会社再生のための資金とするべきです。

 

同時に既存の銀行融資の返済を0円に近くして、売掛金担保融資で得た資金が銀行融資の返済にまわらないようにします。一気に入りを増やして出を抑えることによって、その企業の資金繰りは一気に楽になります。そして、会社を立て直していきます。

 

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