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銀行が決算書で粉飾や資産価値を疑うポイント

実態と大きく違う決算書。要は粉飾決算のことですが、銀行はとても警戒しています。しかし銀行から見ると、その決算書が粉飾決算かどうかは、なかなか分かりづらいものです。

 

では、銀行は決算書のどこを見ているか、貸借対照表において4つ、お話しします。

1.大きな現金残高

現金残高が多い決算書。例えば現金が500万円、計上されているものとします。

 

しかしこれは、決算日において会社の中に、500万円もの現金が置いてあることを意味します。実際、会社の中に500万円の現金を置いていたら、危なっかしいですよね。

 

これを考えるだけでも、現金が多く計上されていたら、それはおかしいという見方がされる理由が分かります。現金残高が不自然に大きいのは、粉飾決算の一つとして見られるということになります。

2.売掛金

銀行は企業から、勘定科目明細をもらいます。その明細を一つ一つ見て、粉飾がないか、確認するのです。売掛金の明細においては、「その他」が大きな金額、計上されているかどうかを見ます。

 

例えば、売掛金の明細が以下のようだったら、どう感じるでしょうか。

 

A社 12,000,000円
B社 6,000,000円
C社 2,000,000円
D社 300,000円
その他 18,000,000円

 

売掛金の明細は、大きい順に並び、書ききれないものを「その他」で計上するのが通常です。しかし上記は、4番目に大きい売掛金がD社あての300,000円であり、その下の「その他」で18,000,000円も計上されています。

 

明らかに、あやしいと思いますよね。この場合、銀行は企業に、「その他」の明細も要求します。そのようにして、粉飾が分かるのです。また、前期と当期の売掛金の明細も比較します。

 

例えば、E社への売掛金が平成23年3月期に3,600,000円、平成24年3月期にも3,600,000円と同額計上されていれば、売掛金が1年も動かないのは異常ですから、この場合、E社あての売掛金は、貸し倒れているのではないか、と銀行は見ます。

 

このようにして、実際の売掛金はどうなのか、銀行は見てくるのです。

3.棚卸資産

商品や製品の在庫が、業種平均に比べて多く計上されていると、そこに粉飾が入っていると、銀行は疑ってきます。

 

例えばスーパーマーケットで、月商15,000,000円であったとして、棚卸資産で20,000,000円計上されているとすると、食品が中心のスーパーマーケットなのに、そんなに多くの棚卸資産があるのは不自然と見て、銀行は粉飾を疑います。

 

それぞれの業種で、平均の棚卸資産があります。それを外れて棚卸資産を多く計上すると、銀行はそこに粉飾を発見します。

4.仮払金・貸付金

仮払金とは、お金の使い道がはっきりしていない状態で、渡すお金のことを言います。後日に精算します。

そのため、長い期間、仮払金が計上され続ける状態は、異常な状態となります。そこに粉飾が入っているのではないか、銀行は見てきます。また貸付金は、経営者や従業員、関係会社などに貸付しているのをよく見ます。

 

その貸付金が将来、返ってくるのが確実なのかどうか。貸付金に計上されているだけでは、それは不確実といわざるをえません。そのように返ってくるのかどうか不確実な貸付金であれば、それは資産価値がないものと銀行は見てきます。

決算書を見直そう

以上、決算書の貸借対照表において、特に銀行が粉飾や、資産価値が実際にあるのかどうか、注意深く見るポイントをお話しました。このような目で自社の決算書を見てみると、銀行はどこを疑ってかかるか、よく分かるのではないでしょうか。

 

逆に、このような勘定科目がきれいになっている決算書はなかなかお目にかかれないものです。

 

銀行員は、決算書をどう見るか、研修と実践により身に付けています。まやかしはなかなか通用しないものです。銀行による決算書の見方を知っておいてください。

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