コラム

  1. ホーム
  2. > コラム
  3. > 銀行とのつきあい方
  4. > 借金があるときに、どう引き継ぐか?

借金があるときに、どう引き継ぐか?

先代から引き継いでよい借金もある

次世代にバトンタッチするにあたって、当然、借金はゼロにするにこしたことはないですが、なかなかそうは行きません。よく、ご相談を受ける中に、「借金を全て返済しないといけない」ニュアンスの発言を現経営者の方から聞くのですが、すべての借入をゼロにすることが本当に大事なことでしょうか?

 

「借金を返さないで良い」といっているわけではありません。

 

後継者の方には、借金は一部あっても「そんなもんだ。」と思ってもらいたいのです。すなわち、「運転資金として必要なお金」は、借入として残しておくことは、なんら問題でないと申し上げたいのです。

 

運転資金とは、いわゆる「お金が寝た部分」をいいますが、売掛金や在庫品などの当然の部分のほか、更新維持が必要な固定資産(工場機械や車両など)も広義の運転資金で有ると考えます。

 

真正な売掛金、真正な在庫、真正な固定資産、

 

これに見合う借入は、保持してなんら問題ないと思っております。逆を言えば、「過去の赤字累積の穴埋めのための借入」は、本来なら引き継がないでおきたいところです。

赤字に基づく借入

本来的に、財務健全化の見地からも、運転資産の裏づけのない借入は、過去の赤字に基づく穴埋めの資金(借入)です。これこそ早くなくしてしまいたいものです。後継者として、事業を承継される方、この金額はいくらかご存知ですか?

 

分からなければ、
先代さんに「赤字で借りた借金はどれで、あと幾らのこっているか?」と尋ねるとよいでしょう。この金額も含めて、後継者たる次期社長が連帯保証しなければならないわけですが、

 

「毎年どのくらいの利益を出して、毎年どのくらい返して、何年くらいで返済する。」

 

程度のビジョンは先代の借り入れを引き継ぐ前に、後継者の方に持っていただきたいものです。

 

たとえ法螺でも、5年で完済してみせる!

 

といった気概を見せてもらいたいものです。先代さんもそれが見れると少しは安心できるのではないでしょうか。

 

連帯保証の引きつぎ

銀行からの借入金については、経営者が事業承継した場合、一般的に、銀行が連帯保証人の追加を要求してきます。

 

「変更」でなく、「追加」です。

 

道理からいうと、変更でよいのでしょうが、後継者の方の財産背景が先代経営者と同等、もしくはそれ以上というケースでない限り、単なる保証人の変更、というわけには行かないのが現状ではないでしょうか。

 

前社長の立場としては、会長や相談役といった関与もまったくなければ、連帯保証の解除をまっすぐ依頼してもらうとよいでしょう。すんなり行かないケースも多いかと思いますが、意思表示は必要です。

 

連帯保証人のハンコを押さないとどうなるか?

後継者が連帯保証人のハンコを押すか押さないか?については、実態としてあまり議論の余地がありません。

 

基本「押さざるを得ない」ためです。

 

ほとんどの会社さんでも、「そんなもんだよな。」と銀行に言われるがまま、後継社長さんが連帯保証人にハンコを押しているのではないでしょうか。

 

なぜなら、代表者の連帯保証と不動産担保などの物上保証は関係ないですし、そもそも先代がお亡くなりになった時に連帯保証も相続の対象ですから、

 

財産放棄 or 連帯保証受託

 

は免れません。つまり、時間の問題で結果的に債務を引き受けざるを
得ない。ということになるからです。また、鼻息の荒い銀行担当者なら、銀行取引約定書を盾に、連帯保証しないと期限の利益を切る!などプレッシャーを掛けてくる可能性もあります。しかしながら、稀に連帯保証人のハンコを後継者が押さずに銀行交渉でゴネてるケースを見ます。

 

察するに、

 

  1. 元社長さんに相続財産がない。または負債のほうが大きい。
  2. 後継社長さんが銀行の債務を完済する気がない。

 

ケースで口座凍結、裁判差押さえを覚悟で連帯保証を拒否をするのなら会社が破綻した場合は意味があるでしょうね。少なくとは銀行と法的闘争は覚悟して下さい。そこから先はメルマガでは書けません(笑)ので、顧問の弁護士さん等に聞いてみてください。

 

「押さないとどうなるか?」とタイトルをつけているのに答えが書けなくてすみません。危なくて。。。(笑)

後継者の方は、ちゃんと当たり前に返すのなら、拒否しても意味がないので、連帯保証を受託してください。

借金を引き継ぐ覚悟ができたら、、、

後継者となる経営者の方へ、私からお願いがあります。

 

「毎月銀行へいくらを いつまで払っていくのか? 」だけは、はっきりと理解してください。そして、

 

借金のことは忘れない程度に頭の片隅において、商売に全力を注いでください。

 

ほとんどの業界で商売の環境はまだまだ厳しい状況が続きます。そのような中で、商売がうまく行かなかったり、資金繰りで窮しても、以下のことは心がけてほしいと思っています。もし銀行返済の支払が厳しくなっても、安易にあきらめず、最大限の努力をすること、支払の減額のお願いをするとしても、貴方の会社を助けてくれる方に最低限の迷惑ですますこと

 

商売を続けていけば行くほど、どうやっても回りに迷惑を掛ける場合は、恥を忍んで、心の底から助けてほしいと、信頼できる人に訴えてください。周りに相談できる人がいなければ、私ども事業再生コンサルへ相談してください。

 

そして、絶対に絶対に絶対に!生命保険をあてに自殺したり、犯罪に手を染めたりしないでください。家族や近しい大切な人を大事にしてください。以上、事業再生コンサルタントからのお願いです。

 

執筆:嶽洋次郎

新商品のご案内

500社の面談相談実績を誇る元銀行員が教える「銀行とのつきあい方大全」全10巻シリーズ!豊富な実例に基づく解説だから体系的に実体を学べる!

→ 詳細・ご購入はこちら
金融機関紹介実績No1
支援機関
contents
  • 事業再生
  • M&A
  • よくある質問
  • 実際の事例集
  • オンラインショップ
  • 会社概要

facebook

一人で悩む経営者へ
後悔しない決断を一緒に見つけましょう