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債務超過だと融資は受けられないのでしょうか?

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【質問】

弊社は創業して5年目になりますが、創業から数年間の赤字により債務超過です。現在の業績は黒字なのですが、債務超過を解消するまでに至っていません。

 

この度、新たな投資により事業の拡大をしたいと思い、銀行へ融資の依頼をしましたが、債務超過だからという理由で断られました。

 

債務超過だと融資は受けられないのでしょうか?(サービス業 A様)

【回答】

債務超過だから融資が受けられないということはありません。

 

実際、債務超過でも融資を受けられている企業は多数あります。債務超過では融資を受けにくいのも事実ですが、別の理由により断っている場合もあり、断り文句が債務超過という表現にしたのだと思われます。

 

それでは、別の理由には何があるのでしょうか。

 

これは基本的なことなのですが、企業と銀行とに信頼関係があるかです。

 

例えば、過去に銀行に嘘をついたことがあったり、銀行から試算表をくださいと依頼されてもそれを無視して提出を怠っていたりした場合、信頼関係はなく融資は難しいでしょう。

 

二つ目に考えられるのは、債務超過をどのように解消するのかの計画が見えない場合です。

 

過去は過去として、未来はどうなのかが見えないため不安に感じています。中期の経営改善計画により、今後の事業展開を示し銀行の不安を取り除くべきでしょう。

 

三つ目に考えられるのは、財務中心の審査であり事業を見ていない場合です。債務超過とは財務の話であり事業の話ではありません。2019年12月に金融検査マニュアルは廃止されました。

 

その後、融資や引当の見積りについて、これまでの一律のチェックリストをクリアするやり方ではなく、自行の特性や外部環境、過去・足元・将来の情報をうまく実務に反映することと言われていますが、徹底されていない可能性もあります。

 

どちらにしても、銀行に融資が可能な状態とはどのような状態なのかを確認する必要があります。

 

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この記事の著者

  • 野上 智之

    公立大学法人北九州市立大学卒業、大手システム会社を経て、教育研修会社での新規部門立上げや西日本責任者としての実践により、収支損益の黒字化と人財育成がなければ、企業は元気にならないという強い信念のもと中小企業に特化した経営コンサルタントに転身。現在も10社を担当し各地でセミナーや研修を実施したり、地域金融機関との連携を実施。行政書士試験合格、宅地建物取引士、動産評価アドバイザー(TAA)、中小企業庁ミラサポ専門派遣登録専門家、プッシュ型事業承継支援高度化事業登録専門家(中小企業庁)、再生支援ネットワーク会議メンバー(広島)

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