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経営の生産性向上の第一歩は止める、減らすから

4つの質問の内容について語りたいと思います。

1、既存の商品・サービスを減らすことが改善につながるとお考えですか?

この質問について、「パレートの法則」を活用して取り組んでみませんか?

 

「パレートの法則」は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則であり、経済において全体の数値の大部分は、全体を構成する一部の要素が生み出していると言う理論です。御社に多品種の商品・製品・サービスがあればその構成はどのようになっているでしょうか?この理論、法則は80:20、ばらつきの法則とも言われています。

2、仕事が多忙化しているのならばその本当の理由は何であるとお考えですか?

小生が考えるに仕事が多忙化している理由は、余計なことをしているからと考えます。仕事(業務)には本来の目的があって、その仕事(業務)は目的達成の為の手段であるはずです。ところが、いつの時点からかその手段が目的化してしまっているのです。

 

例えば、営業の仕事で言うならば顧客を訪問することが、目的ではないはずです。情報を伝えたり、販売したりすることが目的であるはずです。ITによる情報伝達インフラが発展しても、過度に訪問にこだわり続ける営業マンは少なくありません。

 

訪問を例えば半分に減らして、その分業務に充当し、進化した情報伝達インフラを有効活用すれば対応できることが多くあるはずです。余分なことは何かを精査して、止めてしまうことが一番の業務改善です。止めて・減らした余力が業務改善に繋がり、生産性向上に向けての活力になります。

3、既存の業務時間を減らすことは可能でしょうか?可能であればどのくらい減らすことが出来るとお考えですか?

例えば重要度の低い業務、置き換えられる業務、成果の曖昧な業務を対象に業務の棚卸を行えば、業務時間を減らすことは可能になるでしょう。10%よりは20%、そして更に30%と減らしてより生産性の高い仕事(業務)へシフトをして行きましょう。生産性向上の第一歩は、業務の棚卸からです。

4、執務時間(社長としての時間)を減らすことは可能でしょうか?可能であればどのくらい減らすことが出来るとお考えですか?

小生の反省も踏まえて述べてみると、どうでもいいことに関わらない事、コントロールできないことや不得手な事に時間を費やさないようにすれば執務時間を改善する事は可能でしょう。

 

例えば、

 

・お付き合いに、過度な時間を費やさない。(脱、お人好し) 

・コントロールできない政治や経済情報に過敏にならない。

・税務・労務・法務等の専門知識を必要とする事で悩みがあるのならばその分野の専門家に担わせる。

 

只でさえ社長の頭の中は、会社経営のことで頭がいっぱいなのです。例えで挙げた以外にもあるでしょうが、とにかく会社経営に必要なこと以外は、止めて、減らすことでしょう。

 

そうすることにより、会社経営について考える為の活力の源が宿ることになります。しかし、残念ながら執務時間を減らすことについては、多くの社長は不必要なことを止めて減らして時間確保が出来てもやっぱり会社経営のことを考えることになるのでしょう。

 

多くの中堅・中小企業では限られた経営資源で業績を維持、向上させなくてはなりません。

 

人口減少に向けて謳われている生産性を向上させる意味でも、そもそも必要のない余分な仕事(業務)を行わないことや、方法を抜本的に見直すべきです。以前のメルマガでも記述しましたが、時間の経過と共に諸々ことは複雑化しています。社長も社員も考える対象が多すぎます。思い切って、いっそう考えるべき対象とやるべき事項を減らしましょう。

 

「創造と破壊」

 

この機会に今一度立ち止まって、ご一考いただければ幸いです。

 

執筆:沖原厚則

 

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