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営業レバレッジが大きい会社はハイリスク・ハイリターンの収益構造

今回は、売上高の変化に対して営業利益がどのくらい変化を示す指標の営業レバレッジについてお話をします。財務分析等ではあまり馴染みがない指標ですが、変動費・固定費の費用構造を把握するには有効です。

 

以前お話をした損益分岐点比率は知っている方が多いですが、この指標を知っている方は少ないと思います。

 

営業レバレッジは、売上高の変化が営業利益の変化にどの程度影響するかを固定費の利用度によって測る数字です。

 

営業レバレッジ=限界利益÷営業利益(単位:倍)(限界利益=売上高−変動費)

 

営業レバレッジ=営業利益の増加率÷売上高の増加率

 

固定費の割合が大きいと営業レバレッジは大きくなり、固定費の割合が小さいと営業レバレッジは小さくなりますこの数字が大きいと営業利益に与える影響も大きくなります。そうなると、この数字が大きい方が有利なのでしょうか。

 

売上高が増加して好調な時は利益も増加しますが、売上高が減少して不況な時は固定費を回収できず赤字になる可能性もあります。

 

営業レバレッジが大きい会社は、ハイリスク・ハイリターンの収益構造

 

営業レバレッジが小さい会社は、ローリスク・ローリターンの収益構造

 

になります。営業レバレッジの指標を算出することで、同業他社や業界平均と比較すると会社の方向性か見えてくるケースはあります。

 

変動費・固定費・限界利益等は利益管理をする中で重要です。営業レバレッジを小さくするか、大きくするかは会社の方針により異なりますが、事業構造を見直すにはよい機会なので活用してみて下さい。

 

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この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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