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保証協会融資からプロパー融資へのシフトについて

今回は、信用保証協会付き融資からプロパー融資へのシフトと直近4ヶ年の信用保証協会の融資実績状況についてお話をします。事業の継続や成長発展に必要な資金調達が出来るか出来ないかによって、今後の事業業績に影響を及ぼします。

資金調達が必要な時期

資金調達が必要な時期は、

 

  1. 事業拡大による増加運転資金を要する時
  2. 業績悪化や資金繰りが廻らなくなった時
  3. 設備投資や新規事業を開始する時

 

直近4ヶ年の信用保証協会の実績推移は下記の通りです。

年度 件数 金額
令和3年度 54万件 7兆7,219億円
令和4年度 55万件 8兆2,122億円
令和5年度 61万件 9兆9,983億円
令和6年度 57万件 8兆6,203億円

(資料:一般社団法人 全国信用保証協会連合会)

 

令和3年度以降は、コロナ融資も一巡して特に大きな増加や現象は見られず安定的に推移しています。今後も大きく経済情勢が変化しない限り横這いで推移すると思われます。

信用保証協会付き融資の留意点

信用保証協会付き融資の留意点は

 

  • 地域によっては融資商品内容や審査の違いがある
  • 代位弁済になっても債務は消えない

 

一般的に、日本政策金融公庫、信用保証協会付き融資から始めて返済実績・業績推移等信用力が付いた結果、プロパー融資に移る流れが多いです。

 

プロパー融資を借入出来ることで、保証料が不要、低金利で借りられる、借入の限度額がない等より良い融資条件で資金調達が可能になります。信用保証協会付き融資とプロパー融資の違いを理解し臨機応変に使い分けて銀行から借入することは重要です。

 

将来、業績悪化等でプロパー融資が出ない状況になった時に慌てるのではなく、信用保証協会の保証枠を空けている状況を作りたいです。徐々に信用保証協会付き融資の融資割合を減らし、プロパー融資割合を増やす事で銀行取引の改善を図っていきましょう。

 

信用保証協会や日本政策金融公庫からの借入でなくプロパー資金での借入を希望している、取引銀行を増やしたい・又は新規に取引できる銀行を探している、赤字や債務超過でも融資が受けられる可能性を検討してみたい、既存銀行からこれ以上の借入が出来ない、資金繰りが厳しい等の悩んでいる企業は、まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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