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手元現預金を増やす方法について

手元現預金とは、会社が持っている現金、普通預金、当座預金、定期預金等の合計額を言います。

 

貸借対照表の〔流動資産〕の1番上に記載され、流動性の高い資産になります。手元現預金が無いと資金繰りが厳しくなり、商品仕入れができないので売上が立たない為、会社経営する中で重要な指標です。

 

手元現預金がどれ位必要になるかは幾つかの視点から検討する必要があります。

手元流動性比率の場合

手元流動性比率=手元の現預金÷月商

 

手元流動性(現預金)を何ヶ月分確保しているか判断できます。一般的に月商の2~3ヶ月分の保有を目指して下さい。実際は、中小・小規模企業の場合、1ヶ月以下が多いと思います。

運転資金の場合

運転資金=売上債権(売掛金、受取手形)+棚卸資産−仕入債務(買掛金、支払手形)

 

運転資金が大きいほど必要な資金も多くなります。運転資金金額を把握した上で、手元現預金の確保が必要です。

※上記適正金額は業種や事業特性によって大きく異なるので、業種毎の目安を判断材料にして下さい。

手元現預金を増やす方法

手元現預金を増やすには下記方法があります。

 

 ・売上を増加して利益を確保する

 ・無駄な経費等固定費を削減する

 ・取引先と交渉して売掛金等の回収サイトを短縮化、買掛金等の支払いサイトを伸ばす

  (取引先との信頼関係があるので慎重に対応する必要性有り)

 ・過剰在庫を無くし在庫の適正化を図る

 ・遊休不動産や使用していない資産売却により現金化する

 ・金融機関から資金調達を行う

 ・継続的に資金繰り表を作成して管理する

 

現状の適正な手元現預金を把握し、今後の予想計画を立てる事は重要です。資金繰り表を作成し手元現預金残が不足しないか確認を行い、手元現預金を多く持つことで将来の突発的なリスクに対応できます。

 

資金繰りに余裕があるうちに資金繰り管理を徹底して行うことで、会社の存続危機を乗り越え持続的な会社経営を行っていきましょう。

 

手元現預金が殆どない、近いうちに無くなる可能性が高い、資金繰りを改善したい、資金繰り表の作成方法や予算実績管理手法が分からない等の悩んでいる企業は、お気軽にお問い合わせください。

 

エクステンドでは、経営者様からの無料相談を受け付けています。資金調達、銀行返済・資金繰りなどの財務でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

この記事の著者

  • 井上 貴裕

    東京の地方銀行に15年間勤務。主に中小企業を対象に、担当者として常時100社前後を担当し、多くの取引先と接し、企業の成長・発展に貢献。事業再生支援・財務分析による経営改善等幅広い業務に携わり、資金調達、金融機関との交渉に強みを持つ。長年勤務し身に付けた業務・知識・経験により、金融機関との良好な関係作り、資金調達の支援、銀行が要望している資料作成は熟知している。500社以上の経営者様の相談を受け、解決手段を1000案以上の提案している。

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