経営相談

出してしまった赤字分は、借入れで補填するしかない。借入金を返済するために、また借入れを行う。いずれ借入金が膨らみ、新規借入れが出来なくなって倒産する。

これが、典型的な赤字倒産のパターンです。本来経営者としては、黒字化に向けて事業の改善を全力で行うべきですが、赤字経営の場合、目先の資金繰りで手一杯になってしまうことが多々あります。

このようなパターンに陥らないためにも、経営者としてすぐに損益を取り戻す施策を行う必要があります。

収益改善・黒字化には、以下の2つのポイントが重要となります。

赤字の原因を正確に把握するためには、「試算表」を正確に作成する必要があります。赤字経営に苦しむ多くの経営者の場合、この試算表を正確に作成していない・もしくは把握していないことが大きな原因です。

この試算表が無ければ、「どこに経費がかかっているのか」も分からず、赤字となっている本当の原因も分かりません。

まずは、正確な「試算表」を作成できる体制を取り、自社の赤字の状況をしっかりと直視すること。それが出来て、初めて再生に向けた改善策をとることが可能になります。

正確な試算表により、赤字の原因が分かれば、後は赤字部分を黒字にするために、どのような対策を取っていけば良いのか、一つずつ実行していくのみです。

一度に全てを実行できるものではありませんが、赤字の原因を解消していけばいずれは黒字に転向します。

事業の黒字化・再生に向けて、まずは損益が「トントン」の状態までもっていくことが重要です。
その後、「トントン」の状態を維持し、そのうえで利益が出る会社の体質に変えていくことが必要です。