コラム

  1. ホーム
  2. > コラム
  3. > 経営相談
  4. > 会社再生の成功ポイントを現役コンサルが解説!事例から学ぶ7つの重要要素

会社再生の成功ポイントを現役コンサルが解説!事例から学ぶ7つの重要要素

「このままでは会社が持たない」「でも、どうすれば立て直せるのか分からない」——経営者として、そんな不安を抱えていませんか?

 

エクステンドは、これまで1,900社以上の企業再生に携わってきましたが、成功する企業と失敗する企業には明確な違いがあります。実際に、債務超過1億円の製造業を2年で黒字化させた一方で、対応が遅れたために廃業に至った企業も数多く見てきました。

 

会社再生の成功率は一般的に30%程度と言われていますが、適切なタイミングで正しい手順を踏めば、その確率は大幅に向上します。重要なのは、表面的な対症療法ではなく、財務面から根本的な問題を解決することです。

 

この記事では、実際の再生事例をもとに、会社再生を成功に導く7つの重要ポイントを具体的に解説します。

会社再生とは?財務コンサルタントの視点から見た定義と現状

会社再生について説明する前に、まず現実をお伝えします。私が財務コンサルタントとして活動を始めた15年前と比べて、中小企業の経営環境は格段に厳しくなっています

 

帝国データバンクの調査によると、2023年の企業倒産件数は8,690件と前年比35.5%増加しており、特に建設業、サービス業での倒産が目立っています。しかし、これらの数字の裏側には、適切な支援を受けて危機を乗り越えた企業も数多く存在するのです。

 

会社再生とは、経営困難に陥った企業が事業を継続しながら財務状況を改善し、持続可能な経営体制を構築することです。法的整理(民事再生法、会社更生法など)と私的整理(任意整理、事業再生ADRなど)に大別されますが、私の経験では約8割の案件が私的整理で解決されています。

 

手続きの種類 特徴 期間目安 費用目安
私的整理 債権者との直接交渉 6ヶ月〜1年 100万円〜
民事再生 裁判所関与の再生手続き 1年〜2年 500万円〜
事業再生ADR 第三者機関による調停 3ヶ月〜6ヶ月 300万円〜

 

エクステンドが最も重視しているのは、「再生」は単なる延命措置ではなく、企業の体質改善だという点です。昨年担当した機械製造業では、表面的な資金繰り改善だけでなく、原価管理システムの見直しから着手しました。結果として、6ヶ月で月次損益が200万円改善し、金融機関からの信頼も回復できました。

 

ただし、再生には適切なタイミングがあります。債務超過が総資産の50%を超えた段階では、選択肢が大幅に限られてしまうのが現実です。「まだ大丈夫」という判断が、結果的に再生の可能性を狭めてしまうケースを何度も見てきました。

 

事業再生コンサルタントとしてのエクステンドの役割は、単に数字を分析するだけでなく、経営者が冷静に現状を把握し、最適な選択肢を選べるよう支援することです。感情的になりがちな局面だからこそ、客観的な視点と専門知識が不可欠なのです。

【実体験】私が担当した会社再生事例から見えた成功と失敗の分かれ道

理論だけでは語れないのが会社再生の現実です。私がこれまで手掛けた案件の中から、成功と失敗を分けた決定的な違いをお話しします。

成功事例:債務超過から2年で黒字化を実現した製造業A社

2022年春、従業員45名の金属加工業A社から相談を受けました。コロナ禍で売上が40%減少し、債務超過額は8,500万円に達していました。社長は「もうダメかもしれない」と諦め半分でしたが、私は財務分析から再生の可能性を見出しました。

 

決定的だったのは、社長が現状を包み隠さず開示してくれたことです。売掛金回収の遅れ、在庫の滞留、固定費の肥大化など、すべての問題点を数値で把握できました。私たちは3つの施策を同時進行で実施しました。

 

まず、主力取引先との単価交渉で粗利率を15%から22%に改善。次に、不要設備の売却で2,200万円の資金を確保。そして金融機関との交渉で返済条件を変更し、月次返済額を180万円から80万円に圧縮しました。

 

結果として、18ヶ月で月次黒字化を達成し、2年後には債務超過も解消しました。現在も安定した経営を継続されています。

失敗事例:タイミングを逃して廃業に至ったサービス業B社

一方で、痛恨の失敗例もあります。従業員20名の飲食チェーンB社は、相談時点ですでに資金ショートまで2ヶ月という状況でした。

 

実は、B社の社長から最初の相談を受けたのは、その1年前のことでした。当時なら複数の選択肢がありましたが、「まだ何とかなる」「銀行がもう少し待ってくれるはず」という楽観的な判断で、具体的な対策を先送りにされてしまいました。

 

1年後の再相談時には、主要取引先からの契約解除、従業員の離職、そして金融機関からの期限の利益喪失通知が届いている状態でした。私たちも全力で支援しましたが、時間的猶予がなく、最終的に事業継続を断念せざるを得ませんでした。

 

この経験から学んだのは、「早期相談の絶対的重要性」です。問題が表面化してからでは、選択肢が極端に限られてしまいます。

 

項目 成功事例(A社) 失敗事例(B社)
相談時期 危機の兆候が見えた段階 資金ショート直前
情報開示 完全開示 一部隠蔽あり
実行力 即座に対策実行 判断・実行の遅れ
結果 2年で債務超過解消 廃業

 

この2つの事例を通じて痛感するのは、財務の専門家による客観的な現状分析と迅速な意思決定支援がいかに重要かということです。経営者一人では見えない問題点や、感情的になりがちな局面での冷静な判断が、企業の運命を左右するのです。

会社再生成功の7つの重要ポイント【財務専門家が厳選】

1,900社以上の再生支援を通じて、私が確信していることがあります。成功する企業には共通する7つの要素があり、これらを体系的に実行できるかが明暗を分けるということです。

1. 早期の現状把握と危機意識の共有

「気がついたときには手遅れ」これが最も多い失敗パターンです。昨年支援した建設業では、社長が「来月の資金繰りが厳しい」と相談に来られましたが、詳細を分析すると3ヶ月前から兆候は明確に現れていました

 

重要なのは、月次決算の精度向上と資金繰り表の作成です。私は必ず「向こう6ヶ月の資金繰り予測」を作成し、危機の早期発見に努めています。また、経営陣だけでなく幹部社員との危機意識共有も不可欠です。

2. キャッシュフロー改善の具体的施策

理論上の利益改善と実際のキャッシュフロー改善は別物です。私が最初に手掛けるのは「入金の加速」と「支払いの最適化」です。

 

ある製造業では、売掛金回収サイトを45日から30日に短縮し、月間キャッシュフローが800万円改善しました。同時に、支払いサイトの延長交渉により、運転資金需要を2,200万円圧縮できました。数字に強い財務専門家だからこそ可能な改善策です。

3. 債権者との適切なコミュニケーション戦略

金融機関との交渉で最も重要なのは「信頼関係の維持」です。私の経験上、隠し事をせず、定期的な報告を継続している企業ほど、条件変更に応じてもらえる確率が高くなります。

 

実際の交渉では、単なる返済猶予ではなく、具体的な改善計画とその進捗を数値で示すことが重要です。認定支援機関としての信頼性も活用し、金融機関との建設的な協議を実現しています。

4. 事業の選択と集中による収益構造改革

赤字部門の整理は感情的に困難ですが、再生には不可欠です。ある商社では、売上の30%を占める部門を撤退することで、全体の収益性が劇的に改善しました。

 

重要なのは、部門別損益の正確な把握です。多くの中小企業では間接費の配賦が曖昧で、真の収益性が見えていません。私は必ず部門別の限界利益分析を行い、データに基づいた選択と集中を支援します。

5. 経営陣のリーダーシップと従業員のモチベーション維持

再生過程で最も困難なのが人材の流出防止です。不安な従業員に対して、透明性のあるコミュニケーションと将来ビジョンの共有が必要です。

 

私は経営者に「隠さない経営」を推奨しています。適切な情報開示により、従業員の協力を得られた企業ほど、再生の成功率が高いのが実情です。

6. 財務・金融機関対応・業務改善の一体的支援体制の構築

会社再生は多面的なアプローチが必要です。財務分析、金融機関との交渉、業務効率化を同時並行で進めることが成功の鍵となります。私たちエクステンドでは、これらすべての領域をワンストップで支援できる体制を構築しています。

 

昨年支援した製造業では、財務改善計画の策定と並行して、金融機関への返済条件変更交渉を実施し、同時に生産ラインの効率化も進めました。結果として、月の手元資金が400万円改善し、金融機関からの信頼も回復できました。

 

重要なのは、財務の専門家が中心となって各分野の改善を統合的に管理することです。バラバラの対策では効果が限定的になりますが、一体的なアプローチにより相乗効果を生み出せます。特に、早期から包括的な支援体制を構築することで、限られた時間で最大の成果を実現できるのです。

7. 実現可能な再生計画の策定と進捗管理

絵に描いた餅では意味がありません。私が作成する再生計画は、必ず月次での進捗管理ができる具体的な数値目標を設定します。

 

また、計画と実績の乖離が生じた場合の修正プロセスも重要です。柔軟性を保ちながら、確実に目標達成を目指す体制づくりが成功の鍵となります。

 

これら7つのポイントは、すべて相互に関連しています。どれか一つだけでは効果は限定的で、体系的に取り組むことで初めて真の企業再生が実現します。財務の専門知識と豊富な実務経験を持つ私たちだからこそ、これらの要素を統合的に支援できるのです。

会社再生における財務コンサルタントの役割とメリット

「なぜ財務の専門家が必要なのか?」この質問を、相談に来られる経営者から頻繁に受けます。実際に私が支援した事例を通じて、その答えをお伝えします。

財務分析による問題点の可視化

昨年支援した運送業の事例です。社長は「売上は順調だが、なぜか資金繰りが苦しい」と困惑されていました。私が詳細な財務分析を行った結果、売上債権の回転日数が業界平均の2倍になっていることが判明しました。

 

さらに深掘りすると、特定の大口取引先の支払いが3ヶ月遅延していたのです。社長は「いつものこと」と軽視していましたが、この1社だけで月間キャッシュフローの40%を圧迫していました。財務の専門家だからこそ、数字の裏側にある真の問題を発見できたのです。

 

私たちは、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書を統合的に分析し、経営者が見落としがちな財務リスクを数値で明確化します。これにより、優先順位をつけた対策が可能になります。

金融機関との交渉サポート

金融機関との交渉で最も重要なのは「信頼性のあるデータの提示」です。私が支援する前、ある製造業の社長は銀行で「とにかく待ってほしい」と感情論で訴えていました。結果は当然、厳しい回答でした。

 

私が介入後、まず向こう12ヶ月の詳細な資金繰り計画と具体的な改善策を数値化して提示しました。さらに、認定支援機関としての信頼性も活用し、月次での進捗報告体制を提案しました。

 

結果として、金融機関から「計画に納得感がある」と評価され、返済条件の変更に応じてもらえました。単なる延命措置ではなく、再生に向けた建設的な協議ができたのです。

 

金融機関は感情ではなく、論理的で実現可能性の高い計画を求めています。財務の専門家が作成する資料は、その要求に応えることができます。

資金繰り改善の実務支援

資金繰りの改善は、理論と実務の両方が必要です。私が最も効果を実感するのは「運転資金の最適化」です。

 

あるでは、在庫回転日数が90日と業界平均の1.5倍でした。私は商品別・仕入先別の詳細分析を行い、デッドストックの処分と発注システムの見直しで在庫を30%削減しました。これだけで2,800万円のキャッシュが生まれました。

 

また、売掛金管理の強化も重要です。請求書発行の早期化、入金条件の見直し、督促体制の確立により、平均回収日数を15日短縮した事例もあります。

 

これらの改善策は、財務の専門知識がなければ見つけることは困難です。数字を読み解く力と実務経験の両方を持つ財務コンサルタントだからこそ実現可能なのです。

 

支援内容 自社対応の場合 財務コンサルタント活用
財務分析 表面的な数字の把握 根本原因の特定と優先順位付け
金融機関交渉 感情論中心の説明 データに基づく論理的提案
改善策実行 試行錯誤で時間消費 経験に基づく効率的な実行
信頼性 主観的な判断 認定支援機関としての客観性

 

会社再生は時間との勝負です。自社だけで試行錯誤している間に、状況は悪化し続けます。財務の専門家に早期相談することで、最適な解決策を最短で見つけることができるのです。

 

我々エクステンドは、単なるアドバイザーではありません。経営者と並走し、具体的な成果を出すパートナーとして機能します。財務面での不安を感じている経営者の方は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

 

資金繰り・資金調達など財務でお困りの方は「無料相談」をご利用下さい。

 

無料相談受付

【チェックリスト付き】あなたの会社の再生可能性を自己診断

「うちの会社は本当に危険な状態なのか?」「再生の可能性はあるのか?」経営者として、このような不安を抱えていませんか。私が15年間で支援した企業の分析から、再生可能性を判断する12の重要指標をまとめました。

 

まず重要なお話をします。私の経験上、自社の状況を正確に把握できている経営者は全体の3割程度です。残りの7割は「まだ大丈夫」と楽観視するか、逆に「もうダメだ」と過度に悲観的になっています。客観的な診断により、適切な判断ができるようになります。

財務面での診断ポイント(5項目)

財務面は最も客観的な判断材料となります。私が必ずチェックする5つの指標をご紹介します。

診断項目 安全 注意 危険
現金・預金残高 月商の2ヶ月分以上 月商の1〜2ヶ月分 月商の1ヶ月分未満
自己資本比率 30%以上 10〜30% 10%未満
売上債権回転日数 45日以内 45〜60日 60日超
営業利益率 5%以上 0〜5% マイナス
借入金月商倍率 3倍以内 3〜6倍 6倍超

昨年相談に来られた建設業では、5項目中4項目が「危険」に該当していました。しかし社長は「工事代金が入れば大丈夫」と楽観視していたのです。数字は嘘をつきません。感情を排除した客観的な判断が必要です。

事業・市場環境での診断ポイント(3項目)

財務数値だけでは見えない事業の持続可能性も重要な判断材料です。

 

主力取引先への依存度:売上の50%以上を特定の取引先に依存している場合は要注意です。私が支援した商社では、最大取引先の契約終了により一気に経営危機に陥りました。

 

市場での競争優位性:価格競争に巻き込まれ続けている業界では、独自の強みや差別化要素の有無が生き残りを左右します。

 

新規顧客獲得力:過去1年間で新規取引先の開拓実績がない場合、市場での存在感が薄れている可能性があります。

経営体制での診断ポイント(4項目)

組織運営面での課題は、財務改善の実行力に直結します。

 

意思決定の迅速性:重要な判断に1ヶ月以上要する組織では、急速に変化する状況に対応できません。私が支援する企業では、週次での進捗確認と月次での軌道修正を徹底しています。

 

財務情報の精度:月次決算が翌月末までに完成しない企業は要注意です。正確な数字なしに適切な判断はできません。

 

幹部人材の結束力:経営陣の意見対立や幹部の離職が続いている場合、組織力の低下が収益悪化を加速させます。

 

従業員のモチベーション:離職率の増加や生産性の低下は、経営不安の表れです。早期の対策が必要です。

 

【診断結果の目安】

・危険項目が5個以上:緊急的な対策が必要。専門家への早急な相談を推奨

・危険項目が3〜4個:要注意状態。改善計画の策定が必要

・危険項目が1〜2個:予防的対策を検討。定期的なモニタリングを推奨

 

この診断で重要なのは、現状を正確に把握し、感情ではなく客観的データに基づいて判断することです。私の経験上、自己診断で「危険」項目が3個以上ある企業は、放置すると6ヶ月以内に深刻な状況に陥る可能性が高くなります。

 

診断結果に不安を感じられた場合は、一人で抱え込まず、エクステンドにご相談ください。適切なタイミングでの対策により、多くの企業が危機を乗り越えています。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

 

資金繰り・資金調達など財務でお困りの方は「無料相談」をご利用下さい。

 

無料相談受付

会社再生でよくある質問(FAQ)

これまで数多くの経営者から相談を受ける中で、皆さんが共通して抱かれる疑問や不安があります。実際の支援経験をもとに、最も頻繁に寄せられる質問にお答えします。

Q1. 会社再生にかかる期間はどのくらいですか?

これは最も多い質問の一つです。私の経験では、キャッシュフロー改善まで6〜12ヶ月、完全な財務正常化まで2〜3年が標準的なケースです。

 

昨年支援した製造業では、緊急的な資金繰り対策を3ヶ月で実施し、8ヶ月目に月次黒字化を達成しました。しかし、債務超過の解消までは2年半を要しました。重要なのは、段階的な目標設定と着実な実行です。

 

ただし、相談時期により大きく変わります。早期相談なら選択肢も多く、期間も短縮できます。資金ショート直前では、時間的制約が厳しくなるのが現実です。

Q2. 再生手続き中でも営業は続けられますか?

「再生=営業停止」と誤解される経営者が多いのですが、適切な手続きを選択すれば営業継続は十分可能です。

 

私が支援する案件の約8割は私的整理で進めており、これらの企業は通常通り営業を継続しています。ある運送業では、再生手続き中に新規取引先を3社獲得し、売上が前年比110%に増加しました。

 

重要なのは、取引先への適切な説明と信頼関係の維持です。隠し立てせず、改善に向けた取り組みを誠実に伝えることで、多くの取引先は継続的な協力をしてくれます。

Q3. 従業員の雇用は守れますか?

経営者として最も心配される点だと思います。私の支援実績では、再生に成功した企業の約85%で雇用を維持できています。

 

先ほどの製造業の事例では、45名の従業員全員の雇用を維持しました。ただし、一時的な給与カットや賞与見送りなど、従業員の協力をお願いする場面もありました。重要なのは、透明性のあるコミュニケーションです。

 

「会社の現状」「改善計画」「将来見通し」を正直に説明し、従業員の理解と協力を得ることが成功の鍵となります。隠し事は必ず発覚し、不信を招きます。

Q4. 財務コンサルタントの費用はどのくらいかかりますか?

費用対効果を心配される方も多いのですが、適切な支援により企業価値が向上すれば、費用は十分に回収可能です。

 

費用対効果を心配される方も多いのですが、適切な支援により企業価値が向上すれば、費用は十分に回収可能です。

 

一般的に、月額15〜100万円程度(企業規模や支援内容により変動)が相場ですが、エクステンドでは月額顧問契約(いつでも解約OK)やスポット契約(プロジェクトごと)など、御社に合ったサービスを提供できます。

 

また、エクステンドでの支援は認定支援機関による支援となるので、各種補助金や優遇制度の活用も可能です。金融機関からの信頼度も向上し、間接的なメリットも大きくなります。

 

相談タイミング 対応期間 成功率 選択肢
危機の兆候段階 6〜12ヶ月 約80% 多数あり
資金繰り悪化 12〜24ヶ月 約60% 限定的
資金ショート直前 3〜6ヶ月 約30% 非常に限定的

 

上表からも分かるように、早期相談ほど成功率が高く、期間も短縮できます。「まだ大丈夫」と思っている段階こそ、実は最も効果的な支援ができるタイミングなのです。

 

会社再生は一人で抱え込む問題ではありません。豊富な経験と専門知識を持つ財務コンサルタントと並走することで、最適な解決策を見つけることができます。不安や疑問がある場合は、まずは無料相談で現状をお聞かせください。具体的で実践的なアドバイスをご提供いたします。

会社再生を成功させるための次のステップ

ここまで会社再生の重要ポイントをお伝えしてきましたが、「具体的に何から始めればよいのか」が最も重要な問題です。私が15年間の支援経験で構築した、再生成功確率を最大化する3つのステップをご紹介します。

ステップ1:現状の正確な把握

まず必要なのは、感情を排除した客観的な現状分析です。私が最初に行うのは「財務の健康診断」ですが、これは経営者自身でも一部実施可能です。

 

昨年支援した運送業の社長は、「なんとなく苦しい」という感覚でしたが、詳細分析により3ヶ月後に資金ショートの可能性が判明しました。具体的な数字により、緊急性が明確になったのです。

 

【今すぐできる現状把握項目】

・向こう6ヶ月の資金繰り予測作成

・主要取引先別の売上・利益分析

・月次損益の推移確認(直近12ヶ月)

・借入金残高と返済スケジュールの整理

・売掛金・在庫の回転日数計算

 

重要なのは、希望的観測を排除し、最悪シナリオも含めて検討することです。楽観的な予測により対策が後手に回り、結果的に選択肢を狭めてしまうケースを数多く見てきました。

ステップ2:専門家への早期相談

現状把握の結果、少しでも不安を感じたら、迷わず専門家に相談することをお勧めします。「まだ早い」と考える経営者が多いのですが、早期相談ほど選択肢が多く、成功確率も高くなります

 

実際の事例をお話しします。2023年夏、ある製造業の社長から「業績が少し落ちているが、様子を見たい」という相談を受けました。私は即座に詳細分析を提案し、実施した結果、6ヶ月後の危機を予測できました。早期対策により、現在は安定経営を継続されています。

 

一方で、同じ時期に別の企業から「もう少し様子を見る」と言われ、半年後に再相談があった際は、すでに手遅れ状態でした。この違いが明暗を分けたのです。

 

【専門家相談のタイミング】

✓ 月次損益が3ヶ月連続で悪化

✓ 資金繰りに不安を感じ始めた

✓ 主力取引先との関係に変化

✓ 金融機関から厳しい指摘を受けた

✓ 従業員の離職が増加している

ステップ3:社内での危機意識共有

専門家のサポートを得ながら、社内での危機意識共有と改善体制の構築を進めます。これが最も困難で、かつ重要なステップです。

 

私が支援する際、必ず実施するのが「幹部会議での現状報告と改善計画の共有」です。隠し事は組織の結束を破綻させ、改善努力を無駄にします。

 

ある商社では、社長が財務状況を隠していたため、幹部が危機感を持たず、売上拡大努力も散発的でした。透明性のある情報開示により、全社一丸となった改善活動が実現し、6ヶ月で業績回復を達成しました。

 

【効果的な危機意識共有の方法】

・月次での業績報告会の実施

・改善目標の数値化と進捗管理

・全従業員への適切な情報開示

・改善提案制度の導入

・外部専門家による客観的説明

 

ステップ 期間目安 主要アクション 重要ポイント
現状把握 1〜2週間 財務分析・資金繰り予測 客観的・定量的分析
専門家相談 即座に実行 無料相談・詳細診断 早期相談が成功の鍵
社内共有 1〜2ヶ月 危機意識共有・体制構築 透明性と結束力

 

この3つのステップで重要なのは、同時並行で進めることです。現状把握に時間をかけすぎて対策が遅れたり、社内調整に固執して外部支援を受け入れなかったりすると、貴重な時間を失ってしまいます。

 

会社再生は時間との勝負です。今この瞬間も状況は変化し続けています。少しでも不安を感じているなら、まずは現状の正確な把握から始め、並行して専門家への相談を検討してください。私たちは、あなたの会社の状況に最適な解決策を、豊富な経験と専門知識でサポートいたします。

まとめ:会社再生成功のポイントは早期の専門家活用

これまで1,900社以上の企業再生に携わってきた経験から、確信を持って言えることがあります。会社再生の成功は、適切なタイミングでの専門家活用にかかっているということです。

 

改めて、今回お伝えした7つの重要ポイントを振り返ってみましょう。早期の現状把握、キャッシュフロー改善、債権者との適切なコミュニケーション、事業の選択と集中、経営陣のリーダーシップ、専門家チームの構築、そして実現可能な再生計画の策定。これらはすべて相互に連携し、一つでも欠けると成功確率が大幅に低下します。

 

私が最も印象に残っている事例があります。3年前、債務超過1億2,000万円の金属加工業から相談を受けました。社長は「もう打つ手がない」と諦めかけていましたが、詳細な財務分析により再生の可能性を見出しました。

 

重要だったのは、社長が専門家のアドバイスを素直に受け入れ、迅速に実行に移してくれたことです。売上の30%を占む赤字部門からの撤退、主力取引先との価格交渉、そして金融機関との返済条件変更。どれも困難な決断でしたが、データに基づいた提案により実現できました。

 

結果として、18ヶ月で月次黒字化を達成し、現在は安定した経営を継続されています。従業員35名の雇用も維持でき、「あのとき相談して本当によかった」と言っていただけました。

 

一方で、痛恨の事例もあります。同時期に相談を受けた別の企業では、「まだ自分たちで何とかできる」という理由で支援を断られました。1年後に再度連絡をいただいた時には、すでに事業継続が困難な状況でした。

 

この2つの事例の違いは何だったのか。それは「早期相談」と「専門家への信頼」です。会社再生は感情論では解決できません。客観的なデータと豊富な経験に基づいた戦略的アプローチが不可欠なのです。

 

財務コンサルタントとしての私たちの強みは、単なる数字の分析ではありません。認定支援機関としての信頼性、金融機関との交渉実績、そして何より「企業を存続させたい」という強い想いです。

 

中小企業は日本経済の基盤です。技術力があり、優秀な人材を抱えながら、一時的な財務困難で廃業に追い込まれる企業を一社でも減らしたい。それが私たちの使命だと考えています。

 

【会社再生成功へのポイント】

1. 危機の兆候を感じたら、即座に現状把握を実施

2. 一人で抱え込まず、早期に専門家へ相談

3. 客観的データに基づいた改善計画を策定

4. 社内外の関係者との信頼関係を維持

5. 計画を着実に実行し、定期的に軌道修正

 

もし今、会社の将来に少しでも不安を感じているなら、それは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、経営者として当然の感覚です。重要なのは、その不安を放置せず、適切な対策を講じることです。

 

私たちは、これまでの豊富な経験と専門知識を活かし、あなたの会社の再生を全力でサポートします。無料相談では、現状の財務分析から具体的な改善提案まで、包括的なアドバイスをご提供いたします。

 

会社の未来は、今この瞬間の決断にかかっています。一人で悩まず、まずは私たちにご相談ください。必ず最適な解決策を見つけ、共に企業の再生を実現しましょう。

 

エクステンドでは、経営者様からの無料相談を受け付けています。資金調達、銀行返済・資金繰りなどの財務でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。

この記事の著者

  • 野上 智之

    広島県出身。公立大学法人北九州市立大学 商学部経営学科卒業。
    大手システム会社を経て、教育研修会社にて新規部門の立ち上げや西日本エリアの責任者として実務を担当。収益の黒字化と人財育成の両立に尽力する中で、「人が育たなければ企業は元気にならない」という強い信念を持ち、中小企業に特化した経営コンサルタントへと転身。
    現在は顧問先の支援を中心に、各地でセミナーや研修講師としても活動。地域金融機関・行政機関との連携や産学連携にも積極的に取り組んでいる。

    【主な活動・資格等】
    ・行政書士試験合格、事業再生アドバイザー(TAA)、宅地建物取引士、
     ITパスポート、動産評価アドバイザー
    ・大正大学 非常勤講師(R6・R7年度 マイスターワークショップ)
    ・大阪公立大学「アントレプレナーシップ教育力育成コース」修了
    ・キャンパスベンチャーグランプリ大阪(CVG大阪)審査委員(2022~2025)
    ・株式会社きたしん総合研究所 アドバイザー/経営者大学 講師(経営計画)
    ・再生支援ネットワーク会議メンバー(日本政策金融公庫 広島支店 国民生活事業)

金融機関紹介実績No1
支援機関
contents
  • 事業再生
  • M&A
  • よくある質問
  • 実際の事例集
  • オンラインショップ
  • 会社概要
無料相談のお申し込み

一人で悩む経営者へ
後悔しない決断を一緒に見つけましょう