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創業3年以内の企業の心得

創業間もない企業はどうしても赤字になりがちとなります。

そのような企業の経営者がいだきやすい思いこみ、それは

「創業したばかりで赤字でも、会社が手がけている事業の将来性に期待して銀行は融資をしてくれるのではないか。」

というものです。

しかし現実は、銀行は「将来性」よりも「現在の業績」の方に、10倍ぐらい審査のポイントを置いています。

銀行融資の金利は2〜3%が標準ですが、ここから考えると、融資をした企業の33分の1〜50分の1の確率以上の、貸倒れがあると銀行としては損失を出してしまうことになります。

もう少し分かりやすく言うと、1千万円の融資を100社に行って総額10億円の融資となり、その融資が金利2%とすると銀行が得る利息は年間2千万円ですが(ここでは返済などの影響は考慮せず単純に考えるものとします)、50社に1社、融資が貸倒れとなると総額10億円の融資で2千万円の損失が出ます。ここで、銀行が稼いだ利息は消えてしまいます。そこから考えると、50社に1社以上の確率で貸倒れが出ると、もう銀行は損失ということになってしまいます。

金利3%で同じように考えると、33分の1以上の確率で貸倒れが出ると銀行は損失が出てしまうことになります。

創業したばかりの企業でまだ赤字が続いている企業への融資が貸倒れとなる確率は33分の1〜50分の1以上、確実にあるでしょう。

銀行はボランティアではありません。れっきとした営利企業です。損失を出したくはありません。

このような理屈から考えても、

「創業したばかりで赤字でも、会社が手がけている事業の将来性に期待して銀行は融資をしてくれるのではないか。」

という思い込みは間違いであることをお分かりいただけるのではないでしょうか。

投資した会社の10社や20社に1社、株式公開すれば黒字となるビジネスであるベンチャーキャピタルによる投資ならまだしも、銀行の融資では、「将来性」に期待してもらって審査を通そうとするのは、とても困難なことです。

だからこそ、銀行から融資を受けようと思えば何がなんでも黒字にすることが必要なのです。

銀行からスムーズに融資が受けられるようになるためにはどうすればよいか、経営者自らが知って、そして実践しておく必要があるのです。

創業したばかりの企業が赤字に陥るケースとしてありがちなのが、はじめから「無理をした」経営を行うケースです。

創業したばかりの企業が、家賃50万円の事務所を借りていたり、役員報酬を毎月100万円とっていたり、従業員を10名かかえていたりすれば、はじめからそれに見合った売上が上がっていなければ、明らかに「無理をした」経営です。

それで赤字となって、それでも銀行から融資を受けようとするのはとても困難なことです。

創業したばかりの企業が融資を受けていこうとするのであれば、無理をした経営をせず、何がなんでも黒字にしてください。

それができないのであれば、ある程度の自己資金をもって開業するべきです。

ある程度の自己資金ももたず、はじめから黒字の見通しもたたない、そのような創業、行うのは大変危険です。本気で創業しようとするなら、しっかり準備(自己資金をためることなど)は行っておくべきです。

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