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創業の成功はデスバレー(死の谷)の想像から!

過日来提唱をしている「ダム経営」を創業の財務戦略に照らし合わせてお話をしたいと思います。

創業の成功はデスバレー(死の谷)の想像から!

結論から言うと、創業時の財務戦略の重要性を再認識してください。

 

創業すると一定期間、赤字が続く時期が必ずあります。そして、徐々にその赤字幅を減らしながら黒字化に向かい、黒字転換できれば創業(起業)は成功と言えるでしょう。この創業から赤字を経て黒字転換するまでの間をデスバレー(死の谷)と呼ぶことにします。

 

デスバレーを超えられない会社は途中で事業停止、又は破綻をします。例えば、開店して半年ばかり経った飲食店があったとします。初めの半年間はお客様の入りが少なかったものの半年間を過ぎたくらいからお客様も増え始め、デスバレーから脱却できそうな様相になってきました。

 

しかし、途中で運転資金が枯渇して事業が立ち行かなくなり商売を閉めるはめになったのです。1年目でデスバレーから脱却できる程であったので、事業としては将来性があったのでしょう。

 

では何故、事業を閉める事態になったのか?

 

それは、創業時に考えておかなければならない財務戦略を間違えたのです。デスバレーを経ない事業(会社)は稀です。このデスバレー期間は、資金調達は決して容易ではありません。それが故に、創業時の財務戦略の重要性を認識する必要があるのです。創業時に出来る限りの資金調達することを考えるのもこの局面に備える為です。

 

先程も言いましたが、デスバレーを経験しない創業会社は稀です。しかし、必要善のデスバレーを怖がってはなりません。事業の性格によりますが、一定以上の事業を創り出すためにはそれ相応のデスバレーの大きさが伴います。創業者としての決意が試される場面でもあるのです。

 

従って、創業時には、デスバレーをこれでもかこれでもかと言うぐらい創造して下さい。そして、その大きさ、その期間が創業計画の要諦になります。創業、新規事業の失敗は、デスバレーを過小に見積もった結果と言えます。

 

纏めると、デスバレーは自力で乗り越えるしか方法はないのです。創業間もない間に必ずデスバレーに突入します。

 

デスバレーに突入したその期間中は、原則資金調達は難しくなります。

その為にも、創業時の財務戦略の重要性を再認識して、創業時に金融機関からの最大限の融資を受けて、黒字転換期の前に、追加融資を受けやすい状態にしておくべきです。金融機関には、よく整備をされた仕組みを持つ日本政策金融公庫や保証協会付融資があります。

 

最後にデスバレーから脱却する為に、創業時から財務戦略の重要性を認識し経営に邁進して下さい。財務戦略は、中小、零細企業のオーナーにも重要なテーマです。

 

今日は、創業会社に焦点をあてましたが、財務戦略は言わずとも既に創業から何年も経た会社にも重要なテーマです。

 

執筆:沖原厚則

 

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