赤字補填資金とは?銀行が赤字補填の融資をしない理由と正しい資金調達を解説
「今期の赤字を、なんとか借入で埋められないだろうか」決算の数字を前に、そう考えたことはありませんか。けれど銀行に相談しても、色よい返事がもらえず戸惑った方も多いはずです。実は、赤字を穴埋めするための「赤字補填資金」は、銀行が最も融資に慎重になるお金なのです。
本記事では、赤字補填とは何か、なぜ銀行は赤字補填資金を貸さないのか、そして赤字を埋めたいときに本当にすべきことを、元銀行員である事業再生コンサルタントが解説します。
この記事のまとめ
- 赤字補填とは、過去に出てしまった赤字(損失)を穴埋めすること。その目的で借りるお金が「赤字補填資金」です。
- 銀行は、この赤字補填資金には基本的に融資しません。借金で損失を埋めても、返済の当てが生まれないからです。
- 銀行が貸したいのは、これから利益を生む「前向きの資金」。同じ赤字企業への融資でも、使い道が「穴埋め」か「立て直し」かで答えが変わります。
- 赤字を埋めたいときこそ、借入以外の打ち手を含めて、エクステンドと道を探すことが大切です。
赤字補填とは「過去の赤字を穴埋めすること」
赤字補填とは、すでに発生してしまった赤字や損失を、他の資金で埋め合わせることをいいます。そして、その穴埋めを目的として借りるお金が「赤字補填資金」です。
たとえば、前期に大きな損失が出て手元資金が不足し、その穴を借入で埋めようとする、これが典型的な赤字補填の借入です。「赤字を補填する」「赤字の補填」「赤字を埋める」など、さまざまな言い方をされますが、意味するところは同じです。
赤字補填資金と、ふつうの運転資金は何が違うのですか?
大きな違いは、そのお金が「これから何かを生むか」どうかです。運転資金は、仕入れや人件費など、事業を回してこれから売上・利益を生むために使うお金です。
一方、赤字補填資金は、すでに出てしまった損失の穴埋めであり、それ自体は新しい利益を生みません。銀行から見れば、前者は「回収の見込みがある融資」、後者は「回収の当てが立ちにくい融資」となります。
なぜ銀行は赤字補填資金に融資しないのか
理由はシンプルです。借金で過去の赤字を埋めても、返済の原資が生まれないからです。損失の穴埋めに使ったお金は、そのまま消えてしまい、あとには返済義務だけが残ります。銀行は「貸したお金がきちんと返ってくるか」を第一に考えるため、返済の見込みが立たない赤字補填資金には、どうしても慎重にならざるを得ません。
さらに、赤字補填のための借入を重ねる会社は、資金繰りが構造的に苦しくなっている場合が多く、銀行はそこも見抜いています。
赤字補填のための借入は、銀行にどう見抜かれるのですか?
銀行は、融資の申込内容と決算書を照らし合わせ、その資金が本当に前向きな使途かを確認します。売上や仕入れの動きに見合わない借入の申し込み、赤字が続くなかでの資金使途のはっきりしない借入などは、赤字補填を疑われます。だからこそ、資金を必要とする理由と使い道を、前向きな形で正しく説明できることが重要になります。
赤字でも融資を受ける方法については⇒【関連記事】赤字決算でも銀行融資を受ける方法で詳しく解説しています。
「この赤字を、どう乗り越えればいいのか分からない」借入以外の道も含めて、エクステンドが一緒に考えます。
赤字を埋めたいときに、本当にすべきこと
赤字補填資金が借りにくいからといって、打つ手がないわけではありません。大切なのは、「穴埋め」の発想から、「立て直し」の発想へ切り替えることです。具体的には、
①赤字の原因を突き止めて止血する
②事業を継続・回復させるための前向きな資金として銀行に相談する
③返済が重いなら返済条件の変更(リスケジュール)で資金繰りを整える
といった手順です。返済の見直しについては⇒【関連記事】リスケジュール(返済条件変更)の基本もご覧ください。赤字の穴を一時的な借入で塞ごうとするより、こうした根本的な立て直しのほうが、結果的に会社を守ります。
赤字が続いていて、もう自力では難しいと感じます。どうすればよいですか?
そう感じているなら、それはエクステンドに相談すべきサインです。赤字の止血、資金繰りの立て直し、銀行との交渉は、一人で抱えるには重すぎます。
私たちエクステンドは認定支援機関として、赤字に苦しむ多くの経営者に伴走し、借入以外の選択肢も含めて再建の道を一緒に描いてきました。「もう無理かもしれない」と思ったときこそ、早めにご相談ください。
赤字の止血から資金繰りの立て直しまで、伴走します。早いほど、選べる道は多く残っています。
まとめ:赤字は「穴埋め」ではなく「立て直し」で乗り越える
赤字補填資金とは、過去の赤字を穴埋めするための資金であり、銀行が最も融資に慎重になるお金です。借金で損失を埋めても返済原資は生まれないため、銀行は前向きな資金にしか貸したがりません。だからこそ、赤字を埋めたいときは、穴埋めではなく立て直しへ発想を切り替えることが大切です。一人で抱え込まず、どうか一度ご相談ください。今の状況から打てる手を、一緒に見つけます。
認定支援機関のエクステンドでは、経営者様からの無料相談を受け付けています。新たな資金調達を成功させたい、返済・資金繰りなどの財務問題、赤字などの損益改善でお悩みでしたら早期にご相談ください。まずは下記バナーより「無料相談」をご利用ください。財務コンサルタントが親身になって対応致します。






